子どもを成長させるには、親自身の勝手な思い込みに注意しよう

私には小学校2年生・7歳の娘がいます。下の4歳の息子と一緒に寝るときには本を読み聞かせるのが習慣です。大抵は妻にお願いしてしまっていますが、土日、あるいは平日でも早く帰宅できた日は私も時々その役割を担います。

読む本は大抵近くの公共図書館で借りてくる絵本。特に幼稚園児に合わせた内容のものを借りてくることが多いので、恐らく小2にしては物足りないのではないか、と思います。

先日のことです。息子の方が早く寝てしまったので、娘向けにいつもの絵本とは違う本を読んでみようと思い、本棚から一冊の本を持ってきました。

それが『冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間』(岩波書店 斎藤 惇夫著)です。

ガンバ、と聞いてピンと来られた方もいるでしょう。そう、35年ほど前に「ガンバの冒険」として放映されていた

昔懐かしいテレビアニメの原作です。

実はこの作品の作者、斎藤 惇夫が2年前に娘の通う幼稚園で講演をされ、その場で著書の即売会もされたので購入した一冊です。

この本、裏面を見てみると、「小学4~5年生向け」と書いてあります。購入当時はまだ5歳で幼稚園年長だった娘には読み聞かせるには難しいと判断し、しばらく本棚に眠っていたのでした。

あれから2年。娘はもしかしたら多少は理解できるかも、と思い、本棚から探し出し持ってきたのでした。

とはいいつつも、まだ小学2年生。「小学4~5年生向け」はまだ理解が難しいだろうな、と思いつつも、物語のテンポや口調だけでも感じ取ってもらえばと思っていました。

読み聞かせの一冊として2~3回読みましたが、娘はすぐに寝てしまう。絵本なんかに比べるとすぐに目を閉じてしまう。やはり内容が難しく、退屈だったか。まだ早かったか、などと思っていました。

今晩もこの本を読み聞かせをしていました。

途中、妻が寝室に入ってきて、「こんな難しい本、わかるの?」と聞いたところ、何と娘は

「うん、面白いんだもん」と答えました。

 

正直驚きました。娘は絶対に理解できていない。だから退屈ですぐに寝てしまうんだろうな、とずっと思っていました。

けれどもそうではなかった。娘はきちんと内容を理解した上で、面白いと思いながら心を落ち着かせ、静かに眠りについたのだと

とても嬉しかったのと同時に、娘を見くびっていた自分を恥じました。

「小2だからこのくらいしか出来ないだろう」と勝手に思い込み、娘の可能性を信じてあげられていませんでした。

娘は私の予想を大きく超え、はるかに高い能力を自分の中で育てていました。

「〇才だから」「まだ〇年生だから」どれも子どもを守っている言葉ではあるけれど、一方で子どもの可能性を抑えている言葉であることも忘れてはいけません。

子どもは親が思っている以上に内面でも大きく成長し能力を伸ばしています。それを信じてあげられずに親の思い込みで出来ることを出来ない状況にしてしまってはもったいありません。

親は子どもの耳に傾け、子どもは一体何がしたいのか、そして何が出来るのか。

親ができると思っていることの半歩先でもいい、子どもの可能性を信じてちょっとだけ難しいことを与えてみませんか?

意外に子どもは出来てしまい、その成長に驚きます。

そして出来たことに対して、全身を使って子どもに喜びを伝えることを。それが親子関係の築き方にも広がります。

心配するのは大事だけど、その注意は実はそれほど重要ではなむしろ子どもの自由行動を抑制するものだけだったら控えた方がいいと思うようになりました。

我が家ではまだまだガンバの冒険が続きます。終わるまでまた当分時間がかかりそうですが、読了したあとに娘がどんな感想をきかせてくれるのか、今から楽しみです。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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