我が子が入社した会社で「使えないヤツ」とならないように親としてするべきこと

先日、衝撃的な記事を目にしました。

大手企業にこだわる親とのパラサイト就活の実態——学生の内定辞退「オヤカク」で囲い込み

https://www.businessinsider.jp/post-161628

 

 

この記事によると、

近年は

売り手市場ということもあり、優秀な学生をいち早く確保したいのは大企業も中小企業も同じ。2018年は選考や内定出しが前年より早まりそうな気配だ。

 

とのこと。

 

ただし、

そのなかで近年無視できなくなっているのが親の存在だ。

 

子どもの就職先選びに親が積極的に関与する“親子就活”が日常の風景になっている。

 

ここまでですでに”えーっ”となってしまいました。

 

さらに読み進めてみると、

 

とある企業では、内々定をだしている学生に対して、幹部社員との豪華な食事つきの懇親会が開かれ、その時に渡される書類があるそうなのですが、

そのときに渡されるのが2枚つづりの書類。1枚は本人の内定承諾書、もう1枚が親の承諾書だ。

 

なぜ2枚渡すのかというと、

 

「その日に学生さんには承諾書にサインしてもらい、もう1枚は親のサインをもらってくるようにお願いしています。当社に入ってもらうには学生自身の納得も必要ですが、オヤカク(親の確認を取ること)も大事。後で親に反対されて内定辞退ということにならないようにするため」と語る。

 

実際は拘束力は無いらしいですが、承諾書まで出てくるとは驚きです。

 

記事の中では、実際に親に反対されて内定を辞退した学生の例も紹介されていました。

「東大工学部の建築系の大学院生に本当にうちにくる気はあるの、と聞いたら『御社の仕事が好きです。ぜひ入りたい』と言うので、最終の役員面接まで上げました。ある役員が『あなたが行くべきなのは大手ゼネコンなんじゃないの。どうしてうちなの』と嫌みな質問をしても、『御社でぜひ仕事をしたい、絶対に入りたい』と熱意を持って語るので内々定を出しました」

 

ところが後々になって本人から内定辞退の連絡が。

 

本人に理由を聞くと、母親にもっと良い会社に行きなさいと言われ、それでもうちに行きたいと強く言い張ったら、最後には泣かれてしまったと言っていました。

 

また就活全体の動きの中で、親の動きが見え隠れしている例も数多くあるようです。

 

この記事では従業員2000人の一部上場インターネットサービス業の人事部長の以下の言葉を紹介していました。

 

 

「選考過程のある段階から会社を選ぶ価値基準が変わるのです。

 

 

一番よくあるパターンとしては、ある時期に地元の信用金庫に行くことにしましたと答える学生が3~4人います。最初の頃はネット業界で活躍したいと入社意欲満々だったのですが、最終面接になって地域に貢献する仕事をしたいので信用金庫に行くことにしたと。

 

 

急に地元志向、安定志向に変わるのですが、自分で決めたのと聞くと、親に言われたからと答えるのです」

 

あなたは、この記事を読んでどのような感想をもたれたでしょうか?

 

「信じられない」

「あほらしい」

 

なのか、

 

「親が関わるのは当たり前じゃない、何がおかしいの?」

 

 

想いはそれぞれだと思います。

 

それに対して、私は肯定も否定もしません。

 

ただ、この記事ではこんなことも触れられていました。

 

中堅の食品加工会社では親に高級メロンを贈ったことがある。同社の人事課長は「自社商品を送るのも一つだが、安易すぎて誠意を感じてもらえないと思って、親に手紙を添えて高級メロンを贈りました。

 

 

その効果があったのか、全員が無事に入社しましたが、

 

 

入社後の配属先の評判がよろしくなく、期待はずれの社員が多かったので、翌年からはメロンを贈るのを廃止しましたが」。

 

 

また、筆者は次のようにも触れています。

 母親が企業選びに介入し、子も母親に依存する母子、

しかし、就職できたとしても社会人として自立が求められる企業でうまくやっていけるのだろうか。

果たしてあなたはどう思われたでしょうか?

 

 

■子どもの人生は果たして誰のものか?

ここで恥を忍んで私個人の話をします。

 

私の実の両親、特に母親は私に対してかなりの過干渉気味の人でした。

(本人はいまだに自覚してませんが)

 

たとえば成績のあがらない私に対して、知らない間に塾を勝手に決め、そこに行けという。

 

 

親の最後の殺し文句は

「お前はまだ何もわかっていない。

親の言うことを聞いておけば間違いないから黙って言うことを聞きなさい」

 

 

 

当時の私は、親の判断に多少は反抗するも、最後は従うような人間でした。

 

その結果、成績は上がったでしょうか?

 

いいえ、

 

自分の意思がなく、渋々やらされたことはまったく楽しくありません。

 

自分の意思が入っていないことに対してはどこか他人事です。

自分のことなのに、少しも本気になれず、責任感すら感じられませんでした。

 

そして、成績が上がらないことをどこか親の責任にしていたところがありました。

 

 

つまりは、

 

親に自分の人生の多くをゆだねていたために

 

自分の人生に責任をもつこと

 

を忘れてしまっていたのでした。

 

 

私がこの当たり前のことに気づいたのはもっともっとずっと後のこと。

それまでは、自分が何か判断を求められた時には

・親はどう思うだろう

・親になんていわれるだろうか

 

そんなことばかり気にしていました。

 

そこに自分自身は無かった気がします。

 

非常にもったいない。

 

いまはそう思います。

 

いま、私が一人の親として思うのは、

 

結局、

 

人は自分ひとりの人生しか生きられない

 

ということです。

 

だからわが子には、自分のことは自分で判断し、自分らしい人生を送れるように導きたいという思いです。

 

■地図育の親子オリエンテーリングでは、親にも気付いてもらうことがもねらいの1つ

 

私が主宰する地図育では、随時「親子地図育ワークショップ」を開催しています。

このワークショップでは、親子でミニオリエンテーリングをまずは体験していただくことになっています。

 

このワークショップの狙いは

 

子どもが自分で考えて動く場づくり

 

ですが、

 

実はもう1つの狙いがあります。

 

それは、

 

親がわが子へのコミュニケーションを見つめ直す

 

というものです。

 

 

もう少し具体的なお話をします。

 

 

ミニオリエンテーリングをおこなう前に、保護者には私から次のようなお手紙をわたします。

 

 

つまりは、

・親子一緒にオリエンテーリングをしてもらうが、あくまでも主役は子ども。

・保護者は見守り役に徹してもらい、余程のことが無い限り、声を出さない。

 

 

 

このようなルールを設定することで、普段の生活からは見えなかった子どものモノの考え方の癖が見えてきます。

さらに、保護者自身が普段どのように子どもに接していたのかが見えてきます。

 

 

実際に、ワークショップ終了後におこなったアンケートでは参加いただいた家族からは次のような回答をいただいています。

 

 

こちらの保護者は

 

「日常的に親が口出しすることが多すぎる」ことに気付かれ、

 

これからはもっとわが子に考えさせないと

 

という想いを持ってお帰りになりました。

 

 

■まとめ

今回は、いまどきの就活に関する記事を通して、親子のコミュニケーションのあり方について地図育の目指す狙いについてまとめました。

 

親子のコミュニケーション方法はその家族それぞれなので何が良いのかは一概には言えません。

 

ただ、地図育で「地図を持って子ども主体で歩く」というワークが、1つの家族の中で保護者の方に大きな気づきを与えることが出来たことは確認が出来ました。

 

わが子にはどのような将来を歩んでほしいのか。

 

自分のことは自分で決められる豊かな人生を送ってほしい。

そのためには親はどういうスタンスで、普段からどのような声掛けをすべきなのか。

 

こうしたことを考えることに地図育が少しでも貢献できたらと思っています。

 

たかが地図、されど地図

 

地図には、人生で学ぶべき要素がたくさん詰まっています。

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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