先日電車に乗っていたらこんな広告を目にしました。
あなたはこの広告の意味がわかるでしょうか?
これは学習塾の栄光ゼミナールの広告です。右側にはこのような文章が書いてあります。
中学生の72.8%(*)が大学入試が一新する2020年に不安を感じています。学習環境の変化を受け止め、立ち向かう生徒たち。大丈夫。自ら考え、表現する力を磨けば、受験も将来の困難も乗り越えられる。 *すららネット調べ
そう、このコラムでも再三触れている2020年からの大学入試改革について触れている広告で、その当事者たちである、中学生にアンケートしたところ、実に70%以上が不安を感じている、ということを伝えている広告なのです。
それはそうですよね、まだ日本で誰も経験したことのない、新しい入試のを彼らは受けさせられる事になるわけですから。
そんな不安を解消するように、この広告では次のように言っています。
大丈夫。自ら考え、表現する力を磨けば、受験も将来の困難も乗り越えられる。
このメッセージで注目したいのは、
「自ら考え」「表現する」力は、受験、という一時の急場しのぎのテクニックではなく、
一生涯自分の身を助ける力になる、ということです。
地図育の目指すところもまさに同じ考えです。
地図育は、北欧生まれの競技スポーツ、オリエンテーリングをベースに、地図を使って目的地に向かうルートを自分で考え、足を動かしながら試行錯誤することで「自分で考えられる人材」を育てることを目的としています。
このように、個々の「自分で考えて動く力」=考動力を伸ばすことが地図育の一番の目標です。
この力を伸ばすことは人を強くし、生涯に渡って人生の主役になりうる原動力となることでしょう。
ただし、この力は一夜漬けして身に付くものではありません。
普段の生活から、親が子どもに「自ら考える」機会をあえて作る、ということも大事なのです。
ついつい「勉強しなさい」「あれしなさい」と口出ししすぎているとしたら要注意。
それは子どもの「自ら考える力」を衰えさせている、という風に自覚した方が良いと思います。
子どもの「自分で考えられる力」を育てることは、受験のためだけではない。
そう肝に銘じて、親子のコミュニケーションを見直すことも大事なのではないでしょうか。