新しい子どもの考える力「21世紀型能力」は北欧流オリエンテーリングで鍛えられる

前回は、21世紀型能力とは大量にある情報を多角的に分析し、自ら課題を見出し、解決策まで見出す力のことだとお話ししました。

この解決策を導く過程はオリエンテーリングで目的地に向かうまでのプロセスと極めて似ています。

どういうことかと言うと

・大量にある情報を多角的に分析し ⇒地図に記載された方位、地形や道の位置、などの情報を読み取り

・自ら課題を見出し ⇒自分の体力・地図を正確に読み取る力を踏まえて、何に気を付け無ければいけないかを意識しながら

・解決策まで見出す力 ⇒自分に合ったチェックポイントまでのルートを決めて前に進む

 

という風に置き換えられるのです。

特に北欧流の競技オリエンテーリングでは、道沿いにわかりやすくチェックポイントが置いてある、なんてことはまずありません。道から外れた沢や尾根の中に置いてあることもしばしばです。

細かく等高線から地形を読み取り、いくまでのいくつかの地形上の特徴を読み取りながら目的地にたどり着いていきます。

そして自分の体力や地図を正確に読み取る力をきちんと認識した上で、自分が一番早くたどり着けるルートを自ら選択することで他人と勝負するのです。

これを競技の中で繰り返すことで、自然と「21世紀型能力」に求められる思考プロセスが鍛えられる。

これがオリエンテーリングの持つ素晴らしいエッセンスと言えるのです。

いま「21世紀型能力」は「アクティブラーニング」という形の自ら主体的に学ぶ新しい学習形態と関連して語られる機会が多くなりました。

オリエンテーリング発祥の地である、北欧のスウェーデンやフィンランドはこうしたアクティブラーニングが非常に盛んな国です。オリエンテーリングとの関連がやはり強いと思わざる得ません。

このコラムでも引き続き「北欧流アクティブラーニング」に注目しながら、「オリエンテーリング」「21世紀型能力」についても触れていこうと思っています。

 

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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