地図育ワークショップをおこなって見えてきた、”道案内作文”で得られる大事なこと

本日、都内で「地図育ワークショップ」をおこないました。

 

「地図育」とは、私が提唱する、地図を使った学びの場のことで、

”地図を使って、自分で考えて行動する力(考動力)を養う”ことをテーマにしています。

 

本来は子どもを対象に「地図育」は想定していますが、今回は大人の方が参加。

大人も楽しみながら、地図を使って”考える”時間を共有しました。

■今回のテーマは”道案内作文を書いてみよう”

今回はつぎのようなお題を出しました。

20160919%e5%9c%b0%e5%9b%b3%e8%82%b2%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%97%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e5%86%99%e7%9c%9f

 

【お題】

・右下の△(ジャスコ)がスタート地点。ここにあなたのお友達がいます。

・左上の◎(ハローワーク大舘)がゴール地点。ここにあなたがいます。

・あなたは、現在スタート地点にいるお友達に、ゴール地点までの道のりを電話で道案内することになりました。

・どうやって説明するか、箇条書きに作文してください。

さあ、どうでしょう?あなたならどうやって説明しますか?

ちなみに、参加者の様子はこんな感じです(2人で1枚の地図を見ながら、作文を書いてもらっています)

20160919_150359000_ios

 

 

このワークショップで感じてほしかったのは次の3つです。

①道しるべの選び方を通じて情報の取捨選択の重要性を学ぶ

地図にはたくさんの情報が溢れています。

建物や道の名称や大きさ、方角、交差点の名称、それぞれの位置関係・・・

これらの情報を全部拾って説明していたら、聞いている方は消化しきれずにたちまち頭の中がパンクし、逆に混乱してしまいます。

かといって、少なすぎると途中で現在の居場所がわからなくなってしまい、迷子になりかねません。

道しるべは多すぎず、少なすぎず。

わかりやすく伝えるには、適切な情報量で伝えることが大事であることをこのワークを通じて学びます。

 

 

②「どこを」「どちらの方向に」進むことを通じて、相手目線のわかりやすい伝え方を学ぶ

上記①では、道しるべをどう選ぶかの重要性に触れましたが、その道しるべを「どちらの方向に」進むのかを明確にしないと聞き手は迷ってしまいます。

 

今日のワークショップで見られた回答例です。

「△△の前の道をまっすぐに進んで・・・」

→ジャスコの前の道は、真上にも、横にもまっすぐ伸びています。果たしてどちらの道を進めばよいの?

 

「○○の角を曲がって

→曲がる、といっても右に曲がるの?左に曲がるの?

 

人は気付かないうちに、自分だけわかる説明になりがちです。

この説明を自分が受けた場合に、「一体どっちだよ・・・」とあなたも思うはずです。

このように実際に歩く、聞く人の立場に立って、自分の説明がきちんとわかりやすいものになっているか。

こうした自分の「話し方の癖」をチェックをするのにも道案内は適しています。

 

③同じ目的でも、人によって道の選び方は違う、という多様性を学ぶ

今回、目指すゴールは同じでも、行き方は二つに分かれました。

スタート地点からの道を

・北にまっすぐ進むのか?

・左の西の方向に進むのか

わずか10人でも二つに分かれました。

今回のような碁盤の目のような単純な地図ではく、もっと道が入り組んだ複雑な地形があったら、さらに細かく分かれるでしょう。

このように、「親しいこの人は自分と同じように思っているはずだ」と思っていても、実際には人によって個性があり、道順も違います。

ビジネスにおいても、目標となるゴールに向かってのプロセスは様々。

人にはそれぞれの考えを持ちながら進んでいるんだ、ということをこのワークでは気付いてもらうことを目的の1つとしました。

 

■参加者の反応

参加者からは次のような反応をいただきました。すべてリアルなご意見です。

 

「地図説明を複数おこなうことで、より説明の仕方が身に付くかも」(女性の方)

 

 

地図を見て、電話で相手に伝わるように経路を説明する難しさ!個人的には、地図の読み方やオリエンテーリングは地震等の災害時に役立ちそうだと思いました」(女性の方)

 

子供を持つ親としてオリエンテーリングの重要性を感じ、小学生になったら参加させたくなりました。子供の教育には学習だけではなく、色々な形があることがわかりました」(2人のお子さんを持つ男性)

 

皆さんからは、地図が持つ力、オリエンテーリングのエッセンスから得られる学びの要素について少し気付いていただけたようなコメントをいただき、嬉しく思います。

 

これからも地図育ワークショップ、中身をブラッシュアップさせて続けていきたいと思っています。

 

 

, , , , , ,

Post navigation

折江 晃

地図育®コンサルタント(1972年生・男)。 一人でも多くの子ども達に、「自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育講座・ワークショップを主宰。 小学4年生のときに、北欧生まれの競技スポーツ、オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。 大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感。 この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育®』を開発。全国の児童に普及する活動を展開中。 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 【保有資格】 ・ワークショップデザイナー ・オリエンテーリング・インストラクタ 【連絡先】contact@mappower.jp

コメントを残す