「親子地図歩き」は知っているようで知らなかった子どもの姿を知る良い機会

2017年4月22日、「親子地図育ワークショップ」を代々木公園でおこないました。

 

親子地図育ワークショップとは、

・地図とコンパスを使いながら、チェックポイントをまわるスポーツ「オリエンテーリング」をベースに、

・子ども主導でコースをまわり(親は一緒に付いていくが、基本的には口出ししない)

・終了後、親子でどのようなルートを選んでたどってきたことを振り返ることで、「自分の考え、行動」を知る

 

ということを目的にしたワークショップです。

 

今回はともに小学校5年生の女の子がいらっしゃる2つのご家族にご参加いただきました。

 

今回使用した地図がこちら↓

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もう少し拡大すると、こうなります。

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この地図は、オリエンテーリング専用の地図で、建物や街灯、植栽などの位置、道の曲がりなどが正確に書いてあります。

今回は、6箇所のチェックポイントを公園内に設置し、この地図を使って、親子でオリエンテーリングをしてもらいました。

 

 

ただし、保護者にはつぎのようなお手紙を渡して読んでいただきました。

保護者注意書き画像

 

先程も書きましたが、「親子地図育ワークショップ」の主役は子ども

 

お父さん・お母さんには、必要以上の口出しは控え、「見守り役」に徹していただくためにこうしたお手紙を用意し、渡しました。

 

そしていよいよスタートの時間。

2つの家族は同時スタートではなく、約2分間の間隔をあけてもらいました。。

 

スタートすると、

まずはどこにいるのか、地図上でそれぞれの家族が確認しながら進んでいきました。

 

途中、天気が悪くなり、残念ながら中断。

それぞれの家族には途中で切り上げて戻ってきてもらいました。

 

 

そのあとはフィードバックタイム

このワークショップでは、このフィードバックがとても大事。

これがただのオリエンテーリング大会と異なる大きな部分です。

 

親子でどこをどう通ってきたのか思い出しながら、蛍光ペンで通ってきた道を地図に描いてたどってもらいます。

 

「あの時こうだったよね」

「違うよ、ここには○○があったから、こう行ったんだよ」

 

こんな会話がそれぞれの家族から聞こえてきました。

 

あとから参加いただいたご家族にアンケートに回答いただきました。

 

 

 

Q.地図育の考え方に共感できましたか?その理由とともにお知らせください。

日常の教育においても、色々と親が口出しする事が多すぎるのに気付きました。もっと子供に考えさせないといけないと思いました。

 

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Q.本日のイベントと通じて、あなたやお子さんにとって新しい発見や今後の生活にプラスになったことがあればお知らせください。

 

1組目のご家族からは次のようなお答えをいただきました。

子供が地図ばかり見て歩いているのを見て、集中するのは良いのですが、全体を見えて考えることが出来ていないことに気付きました。今後も同じ様な経験を通じて学ばせたいと思いました。

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もう1組のご家族からは、

普段は親まかせで地図を見て進むことはしていないので、良い経験になった。しかしまだまだ地図をちゃんと見ることがができていない。
アンケート内容(あべっかん)

 

 

この2組の保護者に共通するのは

  我が子の、これまでとは違う一面を知った

ということ。

地図を持って歩く、という行為は、地図を見ながら周囲の風景に照合させながら現在地を確認していく行為です。

 

ですから、風景だけ見ても、何も答えは出てきませんし、地図ばかり見ても、選んだルートや自分の立っている場所がどこなのか、ということはわかりません。

 

地図と現実、いわば「仮想」と「現実」をそれぞれ見合わせながら進んでいく行動が「地図歩き」なのです。

 

だから、我が子が地図しか見ていないことに気付かれた保護者の方は、全体を見て物事を判断することの重要性をこれから娘さんの教えていくことの大事さにお気づきになられましたし、

もう一人のお父さんは、逆にお子さんが「地図を見て、先を読む」、ということにまだ不慣れなことに気付かれたようです。

 

このように、親子で一緒に地図歩きをすると、子どもの思考の癖というものが見えてきます。

 

最後にお1人のお父さんがこのようにアンケートに記入してくださいました。

Q.全体を通じ、本日の内容に満足されましたか?その理由と共にお知らせください。

とても満足した。

子供にとって新鮮な経験だったと思います。地図を使って目的地に向かうという事で、自分で考えることが出来たと思います。また是非参加させていただきたいです。

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とてもうれしいお言葉です。

 

「地図を使って目的地に向かうことで、子どもが自分で考える機会を作る」

 

これこそが地図育の目指す「自分で考える子どもを育てる」ということです。

今回のワークショップをさらにブラッシュアップして、さらにより良い内容を皆さんに届けるようこれからも努力していきたいと思っています。

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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