なぜフィンランド人はオリエンテーリングを8歳から学校で学ぶのか

昨晩、フィンランドにお住まいの日本人の方からメールをいただきました。

メールを送ってくださったのは、KOTORIという会社を経営されている鳥井さん。

このKOTORIは、日本からフィンランドの教育視察を希望される個人・グループ・法人に対して、現地との学校との間に入って、コーディネイト・企画・同行・通訳などを業務にされている企業で、鳥井さんはフィンランドの教育に精通するプロです。

http://www.kotori.fi/

 

私は、鳥井さんが日本で登壇されたフィンランドの教育に関するセミナーに参加し、ご縁ができました。

 

その鳥井さんがお忙しい合間をぬって、現地でフィンランドの教育とオリエンテーリングの関係について調べて、メールを送ってくださいました。本当にありがたいです。

 

鳥井さんは娘さんが現地の学校に通学しており、先日もオリエンテーリングの授業があったそうです。

 

鳥井さんからメールによると

・フィンランドの教育について定めている法律「教育法」でオリエンテーリングのことが触れられている

 

・8歳から授業があり、上は16歳まで。知識や経験のレベルに応じて暮らすが6つに分けられている

 

学校の授業でオリエンテーリングが取り入れられている目的は、

・オリエンテーリングを通じて自然に関心を持つこと

・観察を通じて推察力を高めること

・自信を深めること

・オリエンテーリングの基本と地図の読み方、使い方のスキルアップ

・体力アップ

だというのです。

 

 

■「推察力を高める」「自信を深める」ことがオリエンテーリングを学校教育に導入する目的

ここで注目は

・観察を通じて推察力を高めること

・自信を深めること

 

という点です。

 

何度もこのコラムでは触れていますが、

オリエンテーリングでの地図を読んで、どうやったら最短時間で目的地にたどり着けるか、と考える行為は、まさに「推察力」そのままです。

そして、自分で考え、途中迷うかもしれないが、何とか自力でチェックポイントを見つけた時の感動と感激は達成感と自信につながります。

 

こうした点が、やはり子供の情操教育に良い、とフィンランドでは判断されたのだと思います。

 

教育大国フィンランドにとってはオリエンテーリングはレクリエーションだけでなく、大きな教育目的があることがわかりました。

 

地図読みや体力づくりだけでなく、人間の成長として必要な「推察力」や「自己肯定感」を高めることにオリエンテーリングが活用されていることがこれでよくわかります。

 

私が提唱する「地図育」の目指す方向は、まさしくこうしたフィンランドのオリエンテーリングに対する考え方にあります。

「地図育」も単なるレクリエーションをする場ではありません。

地図を通して、人間として「考え」「行動する」ことで成長する場づくりをするのが「地図育」なのです。

 

今回メールをいただいて、もっともっと、フィンランドの教育とオリエンテーリングの関係について知りたくなったともに、多くの方と「地図育」の思想を共有したいと改めて思いました。

 

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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