子どもの考える力を伸ばすには「できるようになった快感」を感じる場をつくること

先日、6歳の息子とオリエンテーリングの競技大会に参加してきました。

主催は早稲田大学オリエンテーリングクラブ。早稲田大学の現役学生さんによる運営です。

 

毎年2月のこの時期に開催される恒例行事で、今回の大会では37回目の開催ということで、長い伝統のある大会。私にとってもおそらく高校2年生以来の約四半世紀ぶりの同大会の出場でした。

今回は息子を連れて、という形だったので、時間を競う通常の競技ではなく、無料のオリエンテーリング体験会に参加してきました。

 

今回使用した地図がこちら↓

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長さは約1キロ。道なりにいけばコントロール(チェックポイントのこと)にたどり着ける比較的簡単なコースですが、途中でいくつか道の分岐があり、きちんと地図を読むことをしないと迷ってしまう、初心者にはちょうど良い難易度でした。

 

親子で回るとなると、どうしても親の方が地図とコンパスを独占してどんどん進んでしまい、子どもは後からてくてく付いてくるだけ、ということになりがちです。

 

今回、我が家では息子と私一人ずつが地図とコンパスを持ち、息子主導で進むことにしました。

 

指導はオリエンテーリングの経験者である私から。

 

 

まずは、地図とコンパスが指す方角を合致させる「正置」から教えます。

 

 

正置が出来ないと、どのようなルートを選んでいくのか、というプランニングが出来ませんし、進んでいる途中でもちょっとした自然の特徴物の有無や、道の曲がり方などの変化に気付けません。

 

息子は6歳の小さな手で地図とコンパスを持ち、時折やりにくそうにしながらも、私が「正置してる?」と聞くたびにきちんと正置作業をおこなっていました。

 

道が三又に分かれていたら、息子に聞きます。

 

「道が3つ別れているけれど、どっち行く?ちょっと考えて教えて」

 

息子は、少し戸惑いながらもすぐに正置をして地図を見ながら考えます。

 

 

そしてしばらくすると「こっち行く」

と一つの方向を指差します。

 

「そうか、じゃあ行ってみよう」

親である私は、息子を先に歩かせて自分は後ろから付いていきます。

 

しばらくすると、進む方向に目指すチェックポイントを息子が見つけます。

 

息子は自分が思った通りのところに目指すものが見つかったので嬉しそうです。

 

最初は私から声かけないとやらなかった正置も、気が付けば自分からどんどんやっていました。

 

きっと「自分で見つける」楽しさに目覚めたのだと思います。

 

途中、本来行くはずとは真逆の方向に進みだしました。

 

私は歩きはじめた瞬間に、誤った方向に進んでいることに気がつきましたが、しばらく黙っていました。

 

そしてしばらく進んでから足を止めさせ、もう一度誤って歩きはじめたポイントまで戻り、一緒に考えることにしました。

 

まず正置して、

 

目指すチェックポイントはどこの方角にあるのかを地図で確認する。

 

そうすると、自然にどっちに進むべきか子ども自身が気付いてくれました。

 

私が今回の体験会で息子に期待していたのはこういう自発的に考え、自ら気づくことを経験させることでした。

 

自分で考え、自分で進む。

間違ったらどこを間違えたのかを考え、

自ら気付いて次の行動に移る。

 

 

オリエンテーリングのみならず、普段の生活、ビジネスなどでも大事なことです。

 

 

教育熱心なご家庭ほど、ついついお子さんに具体的な指導をしがちです。

 

でも言えば言うほど子どもは、保護者の言うことに忠実に従うことに熱心になってしまう。

 

そして、保護者の方も、指導に熱が入りすぎて、「自ら考えさせる」ことの重要性を忘れてしまう。

 

こんな風景、様々な習い事の教室で見かけたことありませんか?

 

今回私は、オリエンテーリングという地図を使ったスポーツを通して、子どもに「自ら考えて動く機会」を上手く提供出来たように思います。

 

息子も楽しかったようで、自宅で留守番をしていた妻に「すっごく楽しかった」と報告し、私には「また行きたい」と言ってくれました。

 

 

子どもに「自ら考えて動くことによって結果が得られる楽しさ」を感じさせることが出来れば子どもは勝手に伸びる。

 

昨日のイベントで私はこうした確信を持ちました。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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