便利さばかりに子育てをゆだねることはやめよう:地図を活用した不便益のススメ

先日のこのコラムで「不便益」について触れました。

NHKあさイチ「不便益」特集から感じる、子どもの成長に不可欠な地図の力

 

「不便」というと「不」という言葉が付いているせいか、どうしてもネガティヴなイメージが優先します。

「面倒くさい」「時間がかかる」

こんな言葉がまずは出てきそう。

 

でもどんなことでも、必ずポジティブな部分、ネガティヴな部分両方が存在します。100%どちらかということはまずありません。

 

不便益というのは、まさに「不便」だから得られるメリットのこと。

 

どんなことが思いつきますか?

 

私が思いついたのは「じっくりと手をかける」「熟考することができる」といったこと。

試行錯誤するから気づきがある、閃きがある。

 

「ああでもない」「こうでもない」とやりくりすることで人間は進歩する。

 

けれども過度に我々の生活に介入してきた最先端の技術は、こうしたやりとりをショートカットして、

いきなり結論を導いてきてしまう。

 

教科書で言うならば、解答までのプロセスを知る前にいきなり巻末の答えだけ教えられたようなものです。

果たしてこれで子ども達は成長できるのでしょうか。

 

 

地図育で私が唱える、「地図で自分で考える力を育てる」という考えもまさしく不便益に近いのだと実感しています。

 

「便利だからナビを使う」「すべてはナビの指示通りに従う」ではなく、自分で地図を持ち、必要な情報を取捨選択し、つなぎ合わせることで目的地を目指してみる。

 

途中迷ってしまったら、どこを間違えて迷ってしまったんだろうと振り返りながら現在地を確認し、再び目的地までのルートを再構築する。

 

これだけの頭の動きを、ナビでショートカットしてしまうの本当にもったいない。

 

「不便益」という言葉を知り、益々地図育の重要性を認識しています。

 

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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