便利さばかりに子育てをゆだねることはやめよう:地図を活用した不便益のススメ

先日のこのコラムで「不便益」について触れました。

NHKあさイチ「不便益」特集から感じる、子どもの成長に不可欠な地図の力

 

「不便」というと「不」という言葉が付いているせいか、どうしてもネガティヴなイメージが優先します。

「面倒くさい」「時間がかかる」

こんな言葉がまずは出てきそう。

 

でもどんなことでも、必ずポジティブな部分、ネガティヴな部分両方が存在します。100%どちらかということはまずありません。

 

不便益というのは、まさに「不便」だから得られるメリットのこと。

 

どんなことが思いつきますか?

 

私が思いついたのは「じっくりと手をかける」「熟考することができる」といったこと。

試行錯誤するから気づきがある、閃きがある。

 

「ああでもない」「こうでもない」とやりくりすることで人間は進歩する。

 

けれども過度に我々の生活に介入してきた最先端の技術は、こうしたやりとりをショートカットして、

いきなり結論を導いてきてしまう。

 

教科書で言うならば、解答までのプロセスを知る前にいきなり巻末の答えだけ教えられたようなものです。

果たしてこれで子ども達は成長できるのでしょうか。

 

 

地図育で私が唱える、「地図で自分で考える力を育てる」という考えもまさしく不便益に近いのだと実感しています。

 

「便利だからナビを使う」「すべてはナビの指示通りに従う」ではなく、自分で地図を持ち、必要な情報を取捨選択し、つなぎ合わせることで目的地を目指してみる。

 

途中迷ってしまったら、どこを間違えて迷ってしまったんだろうと振り返りながら現在地を確認し、再び目的地までのルートを再構築する。

 

これだけの頭の動きを、ナビでショートカットしてしまうの本当にもったいない。

 

「不便益」という言葉を知り、益々地図育の重要性を認識しています。

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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