地図を活用して子どもを成長させる、ということの意味

 

私がこのコラムを通じてお伝えしている”地図育”の重要性

 

初めてお話しする方は大抵「どういうこと?」という顔をされます。

それはそうですよね、今まで聞いたことのない言葉ですから。

 

地図育を一言で説明するならば、

「地図を活用して、子どもを自分で考えられるたくましい人間に育てる場」

ということになります。

 

どういうことでしょうか?

 

実は昨日参加した飲み会の場で、とある方から「地図から何かを学べる、という意味がよくわからない」という率直なご意見をいただきました。

 

その方(Aさん)とは次のような会話をしました。

 

●例えば、Aさんのご自宅の最寄りの駅あるいはバス停などから、あなたのご自宅までの道のりを、お友達であるBさんに電話で道案内することになった、とします。

 

●その時、あなた(Aさん)だったら、どのように伝えますか?

 

すると、Aさんは

 

●まっすぐ進んで、最初の角を右に曲がり、しばらく行くと○○の看板が見えてくるのでその角を左に・・・・

 

といったようなことをお話しになりました。

 

つまり、Aさんは

①たくさんある情報の中から、Bさんが迷わずに到着できるように必要な情報を取捨選択した

②そして、その情報をつなげて、最終目的地であるAさんのご自宅に到着できるようにした

 

すなわち、地図を使って目的地に向かう、という行為1つで

 

●必要な情報の取捨選択をおこない、

●個々の必要な情報をつなげて目的を達するための道筋を自らつくる

 

というプロセスが含まれているのです。

 

実はここで記載したことは、いま多くの小学生が通いはじめている「プログラミング教室」で学べることと多くのことが被ります。

 

子ども向けのプログラミング教室の多くで学べることは、プログラム言語を覚えることではありません。

ゲームの延長のようなツールを使って、

目的を達するための手順「アルゴリズム」を組み立てることに重点が置かれています。

アルゴリズム

問題を解決するための方法や手順のこと。
                           出典:ASCII.jpデジタル用語辞典
すなわち、
「地図を使って目的地に達する」行為と
「プログラミング教室でプログラミングの基礎を学ぶ」行為の
目的はほぼ同じ
と言える訳です。

 

この会話をした後、Aさんは、「地図育」の考えを理解し、共感をしてくださいました。

 

だいじなのは、道筋を立てることではありません。

その先の答えを自ら導きだし、動くことです。

 

こうしたことをパソコンの前だけではなく身体全体で覚えましょう、というのがオリエンテーリングというスポーツのエッセンスを元にした地図育の考え方です。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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