子どもの説明力は地図で伸ばす

 

私が通学していた中高一貫校には、野球部やサッカー部と同じようにクラブ活動としてオリエンテーリング部がありました。

 

このコラムで何度も触れています通り、オリエンテーリングは元々は北欧生まれの競技スポーツ。

いかに早くコースを回ってこられるかを競う訳で、大会に出て上位の成績を勝ち取るための練習をするのが日課でした。

 

具体的な練習内容は晴れの日は主に走って体力をつけること。

オリエンテーリングは個人で走る競技なので、やはり体力は重要です。

 

では、雨の日はどうするのか?

 

雨の日のプログラムとして主に地図読みの練習をやりました。

 

 

オリエンテーリング部の部室には過去に先輩が出場した大会のコースを記した地図がたくさんありました。

また数多くの大会では、自分たちとは違う年代の方がtが出場するコースの地図が販売しており、これらを購入したものがたくさん保存されていました。

 

 

こうした数多くのコース図を使って、「自分ならどうやって進む」というシミュレーションをする。

これが「地図読み」トレーニングです。

 

 

先輩と2人一組になって、どこかの大会の少し難しいコースの地図を見ながら、自分だったらどう進むかを先輩に説明する。

 

その時に大事なのは

 

なぜそのルートを選んだのかを理由をもって説明できるかどうか

 

です。

 

 

競技オリエンテーリングの場合、道沿いにチェックポイントが置いてあることなんてまずありません。

この下の地図にあるように、

上級クラスになればなるほど、

道からは外れた、等高線などを読まないとたどり着けない場所

においてあるのがほとんどです。

 

 

orienmap3

 

 

だから、「何となく進んだ」ではだめで、

 

どうしてそこを曲がり、どうやってそこまでたどり着けるのか、という根拠がきちんと説明が出来る必要がある。

それが出来なければ「道に迷った」ということになる訳です。

 

 

「ここに進むと北側に小径があるから、その反対側の南側の沢を下っていって・・・」

「コンパスを見ながら、尾根を2つ北西の方向に越えていくと、川が流れているはずだから、その川沿いに下っていくと・・」

 

このようにきちんと根拠示しながらどう進んでいくのかを説明していきます。

 

少し説明があやふやになると、

「そこからどうやって行くの?」

「それで大丈夫?、そんなんじゃ道に迷っちゃうよ」

という上級生からの鋭い指摘が飛んできて、ドギマギ。

 

だから、上級生に説明するときにはとても緊張しました。

 

 

 

 

これってビジネスで言ういわゆるロジカルシンキングと同じですよね。

 

根拠を元に、理屈をつなげていって説明をする

 

 

説明上手な人は「なぜそうなったのか」「だからどうなるのか」ということをきちんと織り込みながら話をするので、聞いている方は納得できます。

 

地図を見ながら自分の進むルートを決めて進むことは「自分に道案内する」ことと同じ。

だから、道案内することと、ロジカルに話をすることはほぼ同じ思考回路だと私は思っています。

 

地図を使っての家庭でもできるロジカル思考と説明力のトレーニング。

ぜひやってみていただきたいものです。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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