今日はクイズをします。
下の2つの画像を見てください。
1枚目は都内のとある場所から撮影した現地写真
2枚目はその撮影地点周辺の地図
1枚目の写真を見て、2枚目の地図のA~Eのどの地点から撮影したものなのかを当ててみてください
少し写真が不鮮明なので、1つヒントを申し上げると、左の白い建物は江戸東京博物館。そう、この場所は両国周辺です。
正解はこのコラムの最後に記載しますが、ここで正解を絞り込むポイントをお知らせします。
①方角
1枚目の地図の右下にコンパス(方位磁針)が描かれているのがわかりますか?
赤い方が北を指しています。
この写真を見ると、赤い針は下を向いています。
つまり、この写真は北から南を見ている写真ということになります
そして通常、地図は上の方が北です。
②建物の位置
先ほどもお伝えした通り、左側の白い建物は江戸東京博物館。
では、右側にある緑色の屋根の大きな建物はなんでしょう?
ポイント①で分かった「北から南」を見た位置で考え、地図と照合して、その名称を推測してみてください。
そう、この建物はあの日本の国技で有名な建物です。
③道の曲がりを確認する
あとは、右下の道路の曲がり方も重要な情報です。写真では右側に曲がっています。
ということは、地図上では北から南西に曲がっているはず、という予測がつくはずです。
さあ、ここまでくれば地図上のA~Eのどの場所かは特定できたのではないでしょうか?
■現在地を知る技術は生きる技術
いまは、3つの情報を元に、なぜ現在地はそこなのか、その理由は何なのか、というプロセスをご紹介しました。
山の遭難の一番の原因は「道に迷うこと」だそうです。
オリエンテーリングでもそうですが、特に登山などでの場合は、現在地を見失い、道に迷うことは命取りにつながります。
もし迷った場合のこの「現在地を見つける」というプロセスは極めて重要になります。
■物事にはすべて理由がある
実は、この複数の事実から現在地を導く考え方は論理的思考(ロジカルシンキング)の訓練にもなります。
結論を導くのに、その原因を「なぜ?」と問い続ける。
一つの視点ではなく、複数の視点を組み合わせて、整合性のある結論を導く。
これらはすべてビジネス上において、皆がおこなっている思考の仕方です。
ピラミッドストラクチャー、という思考法はご存知でしょうか?
事実を積み上げて、エビデンスをつくり、最終的に結論を導く方法です。
逆に結論から「なぜ?」を繰り返して、エビデンスの妥当性を証明することもあります。
先ほど申し上げた、
「地図上で現在地を確認する」プロセスも、まさにこのピラミッドストラクチャーと同じ
であることはお判りいただけると思います。
「物事にはすべて理由がある」
こうしたことを肝に銘じて行動することが、結論があやふやにならずに、多くの人を納得させて物事を進めることが出来ます。
「地図を見て学ぶ」ということには、こうしたロジカルシンキングを学ぶことも含まれている訳です。
(クイズの答えは「C」です)
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