まずは地図を持たせてしまうことで子どもの”考動力”は確実に成長する

今回は、地図は確実に子ども達の「自分で考えて行動する力(考動力)」を伸ばす、というお話です

 

先日ですが、とあるオリエンテーリング大会に我が子とそのお友達家族とともに出場してきました。

普段は個人競技としての「走るオリエンテーリング」を専門にやっている私ですが、今回は別。

世の中的に広く浸透しているレクリエーションとしての「歩くオリエンテーリング」を楽しんできました。

 

我々のグループは私と娘、そして娘の友達二人とそれぞれのお父さん、計6人のグループでした。

お父さん同士の暗黙の了解で、地図は子どもに持たせ、子ども達自身にルートを決めさせることにしました。

運営側から渡された地図は1枚。その地図を交代で持ってもらい、行き方を決めるのも子どもたち自身。

大人は時々「いまどこにいる?」といった問いかけはしますが、基本的には後からついてくるのみ。

大人が地図を持って先導し、子どもが黙ってついてくる、というようなことはしないようにしました。

 

最初は「えー、わからない」「大人がやってよ」などと言っていた子どもたち達。

 

しかし、チェックポイント行くまでの道のりを考え、1つ見つけ、2つ見つけ、ということを繰り返していくうちに、子ども達に変化が見られました。

 

1人のお子さんが地図を持たせたら「これから先にいくと、右側に道が出てくるから、そこを曲がればいいんだ」ということを言えるようになったのです。

 

そう、「地図読み」がきちんとできるようになっていたのです。

 

そうしたらその子はなかなか地図を他の子に渡しません。

自分で地図を読んで予測し、思い通りに目標物を見つけ、きちんとチェックポイントを見つけられる快感に気付いてしまったようです。

 

そのうち、交代で地図を持っていた他の二人も、地図を持って進むことに慣れ、ポイントに着いたら、次のポイントまでどういった道のりで行くのか、ということを考えるようになりました。

 

確実に我々のチームの子ども達には短い時間の間に成長が見られました。

親にとってその姿はとても頼もしく感じられました。

 

途中、一人のお子さんに任せていたら、道に迷いました。

どうやら現在地をきちんと追っておらず、何となくで進んでしまった様子。

 

その場で、地図と目に見える風景の照合作業をおこないました

その子は何で迷ったのかを考えるようになりました。

そして現在地を確定させました。

そのうえで、目的地までどうやったらいいのか自ら考え、きちんとたどり着くことが出来ました。

 

 

きちんと間違わずに行くことだけが良いのではありません。

「道に迷う」ことは少しも悪いことではなく、そこからどうやって修正するのかということが身をもって学べれば良いのです。

だからこのお子さんにはとても貴重な体験が出来たと思います。

「道に迷う」経験も子どもにとって大事な勉強です。

 

 

まわりを見ると、お父さん一人が地図を持って走って先導し、子どもはただそのあとを闇雲に付いていくだけ、というご家族がたくさんいました。

 

私から見ると、なんともったいない!

自分のお子さんが自ら考えて動く力(考動力)を伸ばす機会を親御さん自らが奪ってしまっているのです。

 

我々のチームは、子どもだけで考えながら進んだので、他のチームの倍以上の時間がかかってゴールしました。

 

けれども、その時間は確実に、子どもだけで考える時間を作ることが出来ました。

 

スピード重視で大人がやってしまい済ましてしまうのか?

それとも、時間はかかっても子どもに自ら考える機会を作るのか?

 

果たしてどちらが良いのでしょう?

 

子どもにとって将来的にどちらが良いのか考えれば自ずと結論は出るはずです。

 

家族でオリエンテーリングやスタンプラリーをやる機会があったら、思い切って子どもに任せてみてください。

子ども自らが考えはじめ、きっと成長が見られますよ。

 

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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