メタ認知能力を高めたければ、地図をもって外に出よう

メタ認知、という言葉をあなたはご存知でしょうか?

簡単に言うと、自分の感じ方・考え方を客観的に捉えること」

 

例えば、何かトラブルに接したとき、自分はどういう感情になり、どういった行動を取るのか、というパターンを、もう一人の自分が見ていて、知っておく、ということです。

 

そして、「自分のことを客観的に捉えられる能力」のことをメタ認知能力といいます。

 

仕事ができる人は、このメタ認知能力が高いといいます。

 

では、なぜメタ認知能力が高いほうが良いのでしょう?

 

それを説明する良いまとめ記事がありました。

 

 

誰もが身につけたい!ちゃんと学ぼう「メタ認知

https://matome.naver.jp/odai/2136110814968036501

 

このまとめによると、

メタ認知能力が高いと、①ミスをするかどうかをあらかじめ予測でき、②ミスに気づくことができます。そして③ミスしないように自分をコントロールすることができます。

 

メタ認知能力の高い人なら、仕事の依頼を受けた際にまず、「自分にこの仕事を処理する能力があるかどうか」を判断し、同時に「ミスがないようにするためにはどんなことが必要か」というのを考える

 

つまりは、

自分を客観視して、キチンと物事をやりとげる力

と言えそうです。

 

■オリエンテーリングで求められるのはメタ認知能力そのもの

なるべく短時間でチェックポイントをまわってくることを競うスポーツ、オリエンテーリングで求められるのは、まさにこのメタ認知能力です。

 

もう少し具体的に話をしましょう。

 

たとえば、あなたがAという場所にいたとします。

そしてBまでなるべく早く来てくださいという指示を友人から受けました。

 

A地点からB地点に行くまでにはルートは2つあります。

 

・1つめは、距離は短いが、上り下りが多く、少し体力が必要なルート

・2つめは、距離は長く、少し遠回りになるが、なだらかでとても歩きやすく、走ることもできるルート

 

あなただったら、どちらを選びますか?

 

この問題に共通の答えはありません。

あなたの体力や走力、あるいは地図読む能力などを、あなた自身が客観的に状況判断し、ルートチョイスすることが求められるのです。

 

次の地図を見てください。とあるオリエンテーリング大会の地図です。

 

△印のスタート地点から、〇のチェックポイント(通常はコントロール、と呼びます)までのルートを誰がどう通っていったか、ということを記した地図です。

 

route_choice_example2_answers

面白いことに、全員が同じ場所を目指しているのに、行き方は全員違う。

 

Aの人はぐるっと遠回りしていますよね。

でも、ほとんど道なりに進んでいるので走りやすかったはずです。

もしかしたらとても体力のある方だったのかもしれません。

 

逆にB、C、Dの方たちは道のない山中を短い距離で進んでいます。

道がないですから、丹念に等高線を読むなどの高い読図能力が求められます。

もしかしたら、読図能力に自信がある方たちだったのかもしれません。

 

このようにそれぞれが進むルートが異なったのは,

 

自分の体力や地図を読む力などを客観視して判断した結果だと思われます。

ここに個人差が生まれるのです。

 

オリエンテーリングの世界ではこの判断の繰り返しで競技がおこなわれ、最終的に順位がきまるのです。

 

だから、足が速いひとだけが常に勝つわけではなく、それがオリエンテーリングの魅力の1つになっているのです。

 

■地図をもって歩くことがメタ認知能力向上につながる理由

話を少し戻しましょう。

 

オリエンテーリングの世界では、自分の能力を客観視した上でルートチョイスをすることが求められるのはいま触れたとおりです。

 

日常生活においても、目的地に最短時間にたどりつくとしたらどのようにしたら良いのか考える機会はたくさんあります。

でも振り返ることはなかなかしません。

 

私の提唱する「地図で人を育てる」地図育のワークショップでは、都心の公園などで簡単なオリエンテーリングを体験してもらった後、「振り返り」の時間をつくることにしています。

 

そのことで、自分の考え方の癖、というものがわかるからです。

 

その自分の癖を知り、活かすことが「生きる知恵」となり、いわゆる「メタ認知能力」へとなっていくのです。

 

たかが地図、されど地図。

 

地図には現代社会で生き抜くための要素がたくさん詰まっています。

 

 

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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