具体的にどうやって地図で子どもの考える力を伸ばす? | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

具体的にどうやって地図で子どもの考える力を伸ばす?

オリエンテーリング

■香川の小学校の先生が書いた論文がすばらしい

このコラムでは、子どもの考える力を伸ばすにはどうしたら良いのか、を働くお父さんの立場から考えています。

その中でも、私の競技オリエンテーリングの経験から地図から学べることが多いと感じ、「地図とコンパスで、考える力を培う」方法を考えています。

そうした中、ひとつの論文に遭遇することができました。

香川県の多度津町という小さな町の豊原小学校の林先生、という方が書かれた「誰もが地図が楽しい!と実感できる地図学習の工夫-効果的かつ実践的な教材を目指して-」という論文です(肩書は執筆された2012年当時)

→詳しい論文の内容はこちら

 

どうやら香川県の教職員の内向けの研究論文のようです。地方の一論文として見落としがちですが、非常に興味深い内容でしたので紹介します。最近はインターネットでこうしたものも簡単に探すことが出来るのですね。

林先生は「地図の活用は,将来的なライフスキルの育成という点にお いて有用かつ重要なもの」としながらも「地図学習について具体的な進め 方が分からない教員が約 70 %という結果」が出ていることを踏まえ、「地図学習の見直しを行い,学習意欲を引き出し,児童に「楽しい」と実感させるために 地図学習についての考察」をおこなうことで、「効果的かつ実践的な教材を開発し,誰もが楽しいと実感できる地図学習を目指す」としています。

では、具体的にどのような方法が良いのか、ということですが、林先生は「地図を読む」と「地図を描く」に分けて記述しています。

今回はオリエンテーリングに関係が深い「地図を読む」ことに焦点を当てたいと思います。

■地図を読む、とは?

林先生は、地図を読むことを、山岡光治さんの著書から引用して、

「地図を見て,あたかも地図が話す言葉を聞くように,地上風景を想像し, 分析する作業」

と解釈しています。

そして、「地図の読み・描きを行うには,<現実 から地図へ>という抽象化の操作を一旦行い,再び<地図から現実へ>という具象化の操作を行 う」必要がある、と定義しています。

オリエンテーリングで問われる能力とはまさにこのこと。これが出来ないと前に進むことができません。

ただ、教員の中には「地図と現実 をつなぐ空間的な認識をどのように定着させればよいのか」という点を十分に理解できていない者が多い、とのこと。きちんと教育を受けていらっしゃる学校の先生方でもこのような悩みがあるんですね。少し驚きです。

そして林先生は、「地図を読む」技能を身に付けるためにどうすればよいのか」という具体的方法についても、この論文で研究を進めています。

手軽に簡単に楽しく、けれども理解力は抜群に上がる。

そんな方法を林先生は編み出しています。

詳細は次回で。

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