運動神経が悪くたって、地図を持って走ることで子どもの自尊心は大きく育つ | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

運動神経が悪くたって、地図を持って走ることで子どもの自尊心は大きく育つ

オリエンテーリング

この年末年始、たくさんの特番がテレビで流れていました。

 

その中で私の目を引いたタイトルの番組がありました。

12月30日放送のアメトーク、タイトルは「運動神経悪い芸人」です。

 

ご存じの方も多いと思いますが、アメトークは雨上がり決死隊が司会、毎回あるテーマに沿った芸人を集めトークを繰り広げる、というなかなか面白いバラエティ番組です。

 

ただ今回は私にはあまり楽しめませんでした。

 

 

なぜならば、私自身、運動神経が悪いからです。

 

小学生時代で今でも思い出すと苦々しくなる思い出があります。

それは休み時間に友達と遊んだ野球の時の話。

 

 

私は野球自体は見るのもやるのも好きだが、とにかく実際にやるとなるととても下手。

 

まずバットに当たらない。

たまたま当たってもかすったようなものばかりで、ちっともヒットにならない。

 

そして守備でもボールが捕れない。

周りの友人達が軽々と捕っているフライが全く捕れない。

 

後ろにそらしたり、全然変なところに立っていたり、どうやって捕っていいかわからない。

 

しかも、走ってもかなり遅い。

学校のマラソン大会でも私はクラスで後ろから1番か2番目に遅く、女子にも抜かれるような存在でした。

 

つまり、私は仲間にとって、「一緒に遊んではやるけれど、運動神経の悪くて役に立たない」存在でした。

小学生にとって、運動神経が良いか悪いかはクラスの中での立ち位置を決める重要な要素です。

 

 

 

だから、チーム決めの時に私はどちらかのチームに押し付けられる存在。

キャプテン同士がジャンケンをして、負けた方がしぶしぶ私を引き取る、ということが毎日のようにおこなわれていたのです。

 

 

 

辛かった。

この馬鹿にされている状況はこれからもずっと続くのだろうか。

情けなくて、悔しくて、小学生ながらに苦しんだものです。

そんなことが続いて、その時は何事にも自信が持てなかったように思います。

 

 

 

そんなことが小学校入学以来続いていましたが、小学4年生の時にオリエンテーリングと出会って、私の気持ちが大きく変わりました。

 

きっかけは、学校のクラブ活動。小4から始まった学校のクラブ活動でオリエンテーリングクラブがあり、私は先に入っていた兄の影響でそこに入部したのです。

 

オリエンテーリングは「走力」と「知力」の双方が必要とされるスポーツです。、

 

マラソンと違って、走るコースが全員同じではありません。

まわるべきチェックポイントは同じでも、チェックポイント間のルート選択は各個人の選択に委ねられるのです。

だから、同じコースでもルートの選び方によって個人差が出ます。

 

だから、どんなに足が速くても、ルート選びが上手でなかったり、途中で道に迷ってタイムロスをしてしまえば成績上位になることはありません。

 

つまり「足が遅くても、人に勝てる」スポーツなのです。

 

 

 

オリエンテーリングになると、私の立ち位置は大きく変わりました。

 

普通の体育の授業ではまるで歯が立たなかった足の速い友人達に勝てるようになりました。

 

そうしたらどんどん楽しくなり、のめり込みました。

そうしたら学校生活もどんどん楽しくなりました。

 

 

いつしか「オリエンテーリングと言ったら私」というポジションがクラスの中で出来上がっていました。

オリエンテーリングが私の自尊心を高めてくれました

 

気が付いたら、受験のためクラブ活動を卒業せざる得ない高校2年生の3月までの8年間、このオリエンテーリングに没頭していました

 

 

「足が遅い」「運動神経が悪い」

こんなことでお子さんをなじったり、叱咤激励のつもりで少し強く言い過ぎてはいませんか?

 

たとえ足が遅くたってそれも一つの特徴と捉え、他にあなたの大事なお子さんの個性が生きる道が見つかると良いものです。

そうすればお子さんもきっと生き生きします。

 

 

私の場合はそれがオリエンテーリングでした。

 

 

オリエンテーリングは、地図を見ながら推理し、観察しながら、行動することでなるべく短時間で目的地にたどり着くことを繰り返すスポーツです。

 

このプロセスもまた、「小さな成功体験」をひとつひとつ積みあげることにつながります。

 

少し自信を無くしつつある多くの子ども達に是非オリエンテーリングを経験してもらいたいと思います。

 

 

 

 

 

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