地図の力で、あなたのお子さんの「考える力」を伸ばします。
『地図育コンサルタント』の林田 岳大です。
突然ですが、「自分で考える子」ってどんな子だと思いますか?
あなたは、以下の3つのうち、どのような子どもにわが子が育って欲しいですか?。
1)親のあなたの言うことはすべて正しいと「考えて」、無条件で言うことをすべて受け入れる子
2)親のあなたに言われたことをやるかやらないか「考えて」判断できる子
3)親のあなたに言われる前に、何をやるべきかから「考えて」から、自分で決めて行動できる子
どうでしょう?
少し解説しますね。
1)は「指示待ち」の子です。
すべてがあなたの言いなり。
親のあなたにとっては、素直ないい子かもしれませんが、社会に出たら、言われないと何も動けない、いわゆる”使えない”部類の人間になってしまいます。
2)は「自主的」に動く子です。
親のあなたにいわれたことをそのまま受け入れるのではなく、「やるか」「やらないか」ということを考えている分、1)よりは少し進歩しています。
ただ、あくまでも親が決めた選択肢の中で選んでいるだけなので、親が言われた範囲内で動いたに過ぎません。
3)は「主体的」に動く子です。
目の前の課題に対し、親のあなたに言われる前に、何が問題だろう、どうやったら解決できるだろう、と自ら考え、行動できる子です。
さあ、あなたはわが子をこの中からどのタイプに育ってほしいですか?
当然、3)ですよね?
常に課題意識を持って、自分だったらどうするか、と考えられる人間が社会では求められています。
でも、日本の今の学校ではこうした”主体的”に考える子はなかなか育ちにくい環境になっています。
なぜかって?
それは、日本の教育システムは”自主的に考える”ことは教えることは得意でも、
”主体的に考える”ことを教えることは苦手だからです。
なぜならば、日本は長年、いかに多くの知識を覚えるか、ということを教室で教えてきました。
先生が教壇に立ち、一方的に生徒に教える。
授業はすべて先生のコントロールの下。
自分勝手に考えてコントロールできない子どもがいては困るわけで、「主体的」でなくあくまでも「自主的」に考えること中心に教育されてきたのです。
そして先生自身がその教育をどっぷりと受けて育ってきました。
”主体的に考える”ことが得意なはずありません。
一方で、北欧では常に主体的に考えることが求められます。
フィンランドでは幼少期の頃から、「あなたならどう思う?」と自分の考えを求められるそうです。
テストも日本のように、穴埋め問題はなく、エッセイを書かせることがほとんど。
教科書に書いてある知識は自宅で習得済みであることを前提に、1つの問題に対し、学生ひとり一人がどのような考えを持ったのかを問う、というのだそうです。
テストがこういう内容ですから、「自分だったらどうする」ということを常に主体的に考えていないと何も書けないですよね。
”主体的に考える”
これを教育大国フィンランドでは重視しています。
■地図の力で”主体的に考える”子に育てよう
地図が”主体的に考える”力を身に付くのに役に立つ、
と書いたら驚かれるでしょうか。
北欧の小学校では、体育の授業に地図を使ったスポーツ、オリエンテーリングが導入されています。
実はオリエンテーリングのように、地図を持って目的地に向かうことで、主体的に考えることが訓練されているのです。
どういうことでしょうか。
あらかじめ目的地は決まっている。
でもたどりつくまでのルートの選び方は自由。
親もコーチも教えてくれませんから、全部自分で判断して、行動しなければいけません。
この先、地形がどのようになっていて、どういった状況が待ち構えているのか。
地図から情報を読み取り、なるべく短い時間でたどりつけるように、自分の体力も考えた上でベストと思われるルートを自分で選択する。
”目的地になるべく早く着かなければいけない”という課題に対して、
自分なりの解決方法を考え出して実行しているわけですから、
まさに”主体的”に考えていると言えます。
このオリエンテーリングは、地図育では重要なカリキュラムです。
地図1枚を持って、チェックポイントを探しに行く行為は、まるで宝探しに行く探検のような楽しさがあります。
地図育では、オリエンテーリングの要素を使って、
・楽しみながら
・子ども達が主体的に考える力が身に付く場づくり
をしています。
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