子どもの習い事は何にしたら良いのか?
どの家庭でも一度は悩む話です。
この本をまとめた東大家庭教師友の会は、約7000人の東大生が登録をする家庭教師の事業会社。約20年以上前に学生による自主運営団体としてスタート。学校や塾への講師紹介はもちろん、現役東大生へのアンケートや聞き取りによって常に情報収集をおこない、勉強に対する姿勢や取組を研究していて、これまでも多数の著書を出している、という。
さすが東大生、やることが違う。自分達の持ち味を十分にわかっている。
今回ご紹介する本は、「習い事」に焦点を当て、「習い事が、頭のよさや勉強の能力にどう影響を与えているのか」ということを、東大生へのアンケートや聞き取り調査に基づいて考察している。
そして、「習い事によって、子供の頭はよくなる」(原文)と結論づけている。
では、習い事によってどんなことが習得でき、それがどう頭のよさに結びつくのだろうか?
■一番大きいのは「何事もやれば必ずできるようになる」という自信
この本のアンケートによると、東大生の98.5%は習い事経験あり。ほぼ全員である。
どんなことを習っていたのかというと、
1位 水泳
2位 ピアノ
3位 英会話
4位 習字
5位 サッカー
極めて一般的な習い事ばかりである。
ただ日本生命が実施した一般的な調査と比べると、ピアノと英会話の順位が高いそうである。
東大生に「習い事」で得たものをこの本では直接聞いている。
興味深かったのは水泳を習っていた東大生の発言である。
水泳は体力的な鍛錬や水泳技術の習得に目がいきがちだが、実は大事なのはそこではない
「努力すれば誰でも結果がついてくる」という意識の芽生えと、そこから得る自信から、次々と成功体験を重ねられることにあるという。
つまり、球技や武道は、本人が備わっている運動能力や才能によって個人差が出てしまうが、水泳はそうした差をも埋めてしまう。少なくとも小学生クラスくらいであれば、どんな子でもやればかならず上達し「何事も練習すれば出来るようになる」という意識につながる、という訳だ。
なるほどと思いました。
大人はついつい子どものダメな部分を指摘し注意しがち。
そうなると、子どもは自分に自信が持てず、クヨクヨしてしまう。
大人になると実感しますが、大事なのは何事もやりぬく力。
多くの子が別にオリンピックを目指すわけではないので、技術や知識習得よりも大事なのは自分自身に自信を持って、前に進む意欲を育てることなのだと思います。
この習い事に関しては、まだまだ書き足りませんのでまた次回へ続きます。
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