注目の子どものプログラミング教育と外遊びの関係について考えてみました | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

注目の子どものプログラミング教育と外遊びの関係について考えてみました

ブックレビュー

1冊の本を読みました。

 

「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」(松林弘治・メディアファクトリー刊)

 

タイトルはかなり刺激的ですが、ノウハウ本などではなく、いま注目されている子どもへのプログラミング教育がどのように子どもの能力を伸ばすのに意味があるのかしっかりと解説してくれている本です。

 

作者の松林さんは写真共有アプリInstagramの日本語化に携わった方。

ご自身も一児の父親、ということで同じ父親の目線でスラスラと読むことが出来ました。

■プログラミング教育とは?

プログラミング教育はアベノミクスで今後の成長戦略の1つとして取り上げられた重要なトピックです。

 

具体的には、今はゲームでもエアコンでも何でもコンピューターが内蔵されていますが、こうしたコンピューターに「やってもらいたいことをコンピューターが理解できる手順書で書ける」ようになることのようです。

 

これが出来るようになると「コンピューターで何が出来るかを創造し、具体的に仕組みを考えそれを実行し、我々の日常生活を革新できる」訳です。

 

身近な例でいうと、テレビのリモコン。これが出来たお蔭で、わざわざ歩かなくても遠くてもチャンネルを変えられるようになったわけです。

 

「使う側から作る側へ」

 

これから益々インターネットとコンピューターが関わってくる世の中で必要性が高まってきているスキルです

■プログラミング教育のメリットへの共感

 

この本の素晴らしさは子どものプログラミング教育を学ばせる必要性を、コンピューター社会を生きていく能力を身に付ける、という社会的意義の視点よりも、子ども自身の力を伸ばす視点から書かれていること。

 

具体的にプログラミングを学ぶメリットとして以下の3つを上げています。

・ものごとの仕組みをより深く考えるきっかけになる

・じっくりと論理的、創造的に考える訓練になる

・世界を別の視点から捉える機会になる

 

 

すごいテクニックです。こうしたスキルを身に付けた子ども達がいたら益々世の中は便利になっていくでしょう。

 

■少し疑問に思ったこと:アウトプットの前にインプットを

しかし、少し疑問と不安に思ったことがあります。

 

・世の中の○○をコンピューターで良くしたい

・こんなことを実現したい

・こんなことがあったら楽しい

 

こうした想いをプログラミングが実現するとしたら、その想いはどこから発するのでしょう。

 

大人ならこれまで生きてきた人生の中で感じた経験から、不便さ、不条理、不都合を語ることが出来ます。

 

ただ人生経験が少ない子ども達が、その解決策を先に教え、人生のバックグラウンドが無い中でいきなりコンピューターの前に座り、プログラミングで何かしらの解決策を導くのだとしたらすごい違和感があります。

 

やはり、人は経験から学ぶべきものであり、疑問や不安はそこから発生します。つまりは人生のインプットです。

 

その一方でプログラミングはアウトプットだと思うのです。プログラミングから創造力が鍛えられるのではなく、

・これまでの経験、というインプットがあるから創造力が働き、

・アウトプットとしてプログラミング手法を上手く使える

という順番だと思うのです。

 

 

子どもには子どもの時にしか出来ないリアルな体験があるはずです。

 

それは外で友達と遊んで、笑い、時には喧嘩をし、そこから人とのかかわり合いを学ぶ。

 

その時に何を感じ、何をしたら嬉しかったのか、あるいは何が不満だったのか。これらが全て彼らにとってインプットになります。

 

いきなりアウトプットとしてプログラミングしなさい、となると、子ども達自身もインプットが少ない分辛そうだな、とも思います。そうなると多分頭でっかちに走りそうですね。

 

インターネットの潮流は止まりません。益々加速します。だからこそプログラミング教育の重要性はわかります。

 

こうした時代で親は子どもに何を提供できるのか?

 

もっと言うと、
どれだけ”経験”というインプットを親として子どもに提供できるのか。

 

外遊び、キャンプ

 

家の外に広がる世界を経験させた上で、こうした素晴らしいスキルを身に付けられたら、

よりリアルな素晴らしいアウトプットをいまの子ども達は生み出してくれそうな気がします。

 

 

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