困難にまけない子どもの育て方

前回は、
森の中で道に迷ってしまい、
リカバリーしようとして
慌てて行動すると、

もつれた糸のように、
逆にどんどん
複雑になってしまう、
ということをお話しました。

大変なことに・・・

ではこんな状況になったときに
どんな行動を取ればよいのか。


ポイントは3つあります。

①思考と感情は切り離す

②いま出来ることは
 なにかを考える

③基本動作を
 「小さく砕いて」実行する



人は感情に左右される
生き物です。

上手くいっているときは
行動的になりますが、

失敗したり、
上手くいかないときは

「どうして
上手くいかないんだろう」

などと思い悩んでしまい、

そこから行動がとれなくなって
しまいます。

でもそれだと
何も進みませんよね。


考えてみてください。

あなたはいま、
森の中にひとりぼっち。

この状況で、
「どうして
道に迷っちゃんだろう」
なんて思い悩んでいても、
どんどん日が暮れるだけ。

そんな感情にさいなまれて
時間を費やすくらいなら、
いま出来ることを
考えた方がよっぽど
意味があります。

負の感情に押しつぶされて
身動きが取れなくならないように
しっかりと切り離して、

理性で次の行動を考える。

これがまず第一歩です。

小さく砕く

では、道に迷ったときに具体的に
どんな行動をとるべきか。

もちろん最後は
無事にゴールして、
一息つくことが目的ですが、

超能力者でもない限り、
ワープなんてできない。


だったら手始めに
何から始めるのかを
決めなければいけない。

つまり、
自分がこれから何をして、
ゴールにたどり着くのか
小さく砕く必要があるわけです。


あなただったら何をしますか?

森の中で道に迷ったら、
まずしなければいけないこと。

それは
「コンパスを使って、
 地図と実際の方角を
 合わせること」

これは「正置」と呼ばれる
基本中の基本の行動です。

正置をしないと、
いま自分の体が、
東西南北どちらに向いているのか
わからないですし、

いま地図上で自分がどこにいるか
把握することが出来ません。

もう少し具体的に言うと、

地図と実際の方角を合わせることによって、

「右には大きな岩がある、
 左には大きく曲がった
 カーブがある。
 そして正面には
 Y字型の道の分岐がある」

といった、
目から入る複数の情報を元に、
自分がいま立っている場所を、
地図上で特定できるわけです。

この
・コンパスを出す
・コンパスを使って、
 地図と実際の方角を合わせる
・まわりを見渡す
・地形や、自然の特徴物、
 道の曲がり方など
 特徴的な情報を探す
・地図上で合致するところを探す
・自分のいま立っている地点を
 特定する


こうした小さく砕いた基本動作を通じて、
ようやく迷い道から抜け出せる
わけです。

これを忘れて、やみくもに動くと
状況は悪化する一方です。


地図育®のワークショップは、
都市部の公園内で実施するので
命の危険にさらされることは
ほぼありません。


ただし、
道に迷うことはあります。

地図育®は
あえて道に迷ってもらうことで、

子ども達に
「困難を乗り越える」経験を
積んでもらうことも
狙いの1つです。

困難に陥ったときには
どうすればよいのか?


①思考と感情を切り分ける
②いま出来ることは
 なにかを考える
③基本動作を
 「小さく砕いて」実行する


こうした思考プロセスを
子ども達に
経験的に学んでもらう
ことにしているのです。

あなたのお子さんにも
必要な経験ではありませんか?






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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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