地図を使って、あなたのお子さんの「考える力」を伸ばします。
地図育®コンサルタントの 林田 岳大 です。
さあ、もう12月に入って、今年もあと1か月。
今年は新型コロナに大きく影響された1年でした。
ようやくワクチンが開発された、というニュースも聞かれるようになり、
来年は明るい年になって欲しいものです。
そして年が明けると、入試シーズン。
2月には私立中学の入試がはじまります。
そこで今回は、昨年のデータを元に、最近の中学入試について触れたいと思います。
首都圏で面接試験を導入しているのは約90校
大手学習塾の市進学院がまとめた資料によると、
東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県と茨城県で、2019年春に学力試験以外に面接試験を実施したのは、78校。
http://www.chu-jukennavi.net/pdf/mensetsu.pdf
このエリア内の私立中学の数は312校(文科省調べ)ですから、全体のちょうど25%、約1/4が面接試験を実施していることがあります。
この数字を多いと見るか、少ないと見るか。
それは人それぞれだと思いますが、実施する学校の中には、
慶應の中等部や女子部、女子学院や、立教女学院などの人気校も含まれています。
そして、面接内容を単なる参考ではなく、「人物評価」をする重要な判定の場として重視する学校も増えてきているのです。
この事実は、ペーパーテストでどれだけ良い点数を取れていたとしても、「面接」の場で、きちんと「イイタイコト」を伝えられなければ入りたい学校には入れないということを意味するのです。
面接で必ず聞かれる2つの質問
面接で聞かれる基本的なことって、どんなことだと思いますか?
受験生本人に必ず聞かれるのは、
①志望動機
②この学校までの通学経路や通学時間
③入試の手ごたえや普段の小学校での生活
です。
(出典: エデュナビ)
https://www.inter-edu.com/article/fj-examin/research-181108/
つまり、
・なぜこの学校に行きたいと思ったのか
・あなたはどういう人なのか
ということをしっかり自分の言葉で語れることが問われているのです。
先程の市進学院が作成した資料を見ると、個別面談の場合、時間はわずか5分、長くて10分程度。
この短い時間の中で、しっかりと自分の言葉でこの2つの質問に答えられるか。
これが勝敗を分けるといっても過言ではないでしょう。
面接対策は暗記⁉「自分の言葉で話す」ことはこれからもっと増える
実はこの話は中学入試に限った話ではありません。
高校、大学、就職とあらゆる場面で面接する場面は増えてきます。
いまの大学入試は一般入試はもはや主流ではありません。
文科省のまとめによると平成30年の私立大学への入学者のうち、一般入試は47%。
つまりいわゆる「受験」で入ってくる学生は半分にまで下がり、残りの半分は、
「推薦」や「AO入試」で合格した学生なのです。
中学受験を指導する塾の中には、面接試験当日に聞かれるであろう内容を何度も繰り返し、子どもに暗記させればいい、というところもありますが、毎回毎回暗記をしていくわけにもいきません。
ましてや、子どもが暗記した内容を面接会場で復唱する姿はどこか嘘っぽさを感じます。
もしかしたら保護者や塾が考えた模範解答を全パクリで暗記しているだけだったら尚更です。
「聞かれたこと」に対して、きちんと「自分の頭」で考えて、「自分の言葉で話す」力というのが、ますます求められてくるのです。
「自分の言葉で語る」スキルは人生を切り拓く大きな武器になる
『面接の達人』などの著書でしられる中谷彰浩さんは、「人生はオーディションの連続だ」と述べています。
つまりこれからの人生、子ども達は数多くの「自分の言葉で自分のこと」を話さなければいけない場面がやってきます。
その度に口ごもっていたり、黙ったままでいたら何も前に進みません。
手に入れたいものも手に入りません。
だからこそ「自分の言葉で語れる」スキルは早い段階から身につけておく必要があるのです。
大事なのは「『アウトプット』を前提にした『インプット』」する機会をつくること
では、どうやって、どうやったら「自分の言葉で語る」スキルを身につけたら良いのでしょう。
いきなり「語りなさい」と言ってもそれは無理な話。
なぜならば話す「材料」が無いから。
そのためには「材料」を作れば良い。
「話す」という『アウトプット』を前提に、話すための材料を『インプット』するのです。
たとえば地図育でおこなっている「地図を持って目的地を目指す」という行動もひとつの『インプット」です。
目的地を目指し、「何を考え」、「何を選択したのか」
こうしたことを後から振り返って言葉にすることもまた「自分の言葉で語る」良いトレーニングになります。
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