地図で「調べる」ということが子どもの思考力に深みを与える | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

地図で「調べる」ということが子どもの思考力に深みを与える

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来年の大河ドラマ「真田丸」の主人公は真田幸村です。

真田幸村はどこの生まれか知っていますか?

現在の長野県上田市。高速道路でいうと上信越道の上田菅平ICが一番近くになります。

真田幸村の足跡を追ってみると、信濃で生まれ、越後では上杉景勝の下で、大坂では秀吉の下で人質として時を過ごす。関ケ原合戦後には紀伊国の九度山に送られ隠居生活を強いられることになった。

そして大坂冬の陣が発生すると、九度山から脱出し、豊臣方の武将として参戦。

最後は大阪市内の天王寺近くで徳川家康に突撃しましたが失敗し、命を落としました。

いまこの記述だけでも

・上田

・越後

・九度山

・天王寺

と4つの地名が出てきました。

この地名を見て、いったいどこにあるんだろう、どんな場所なんだろう?と疑問に思い、調べてみようと思うことが大切です。

例えば九度山、とはどんなところでしょう。

調べてみますと、現在の和歌山県、高野山の近くであることがわかります。

高野山であることは極めて重要で、高野山では、修行する武将がいたり、蟄居の意味で多くの武将・あるいはその一族が高野山に送られたりしています。

例えば

・上杉謙信(家督の相続での争いや、半独立を保っている家臣間のトラブルに疲れ、突然、国を捨てて高野山で出家しようとする

・豊臣秀次(豊臣秀吉の甥。謀反を疑われ、高野山で蟄居。その後切腹を命じられる)

 

高野山には金剛峯寺があります。

この金剛峯寺で出家することで、俗世界と切り離れた世界で生活することを余儀なくされる、ということです。

現代の地図でもそうなのですが、高野山はかなりの山奥。

ましてや現代のように車がない時代ではいちど入ってしまえば、都の喧騒さからは隔絶された世界であることは想像できます。

1人の人間を、地理的に情報から隔絶し孤立させるには環境、いわば座敷牢であったと言えます。

つまり、関ケ原の戦い後、徳川家康が真田幸村を九度山に蟄居させたのは、世の中の情報から隔絶して静かな生活を送らせ、二度と家康に歯向かうような行動を取らせないようにした意図があった訳です。

結果的に、幸村はこの九度山を脱出し、大坂の陣に参加したので家康の目論見は外れるわけですが、「なぜ九度山に送られたのか?」という理由は明快になりました。

 

このように地図を見ることでさまざまな「なぜ?」に対する答えを見つけることが出来ます。

そしてその答えを自分で導きだすことで知識として頭の中に定着できます。

これが「わかる」ということです。

もしかしたら完全な正解ではないかもしれません。

けれども大事なのは結論に何とか導く、というプロセスを自らで経験することが大事です。

地図は思考力を深める一つのツールとしてとても有効です。日々の生活のなかでもぜひ地図を見る習慣をつけてほしいと思います。

 

 

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