地図の力で、あなたのお子さんの「問題を解決する」力を伸ばします。
『地図育®コンサルタント』の 林田 岳大 です。
新型コロナウイルスの影響で、あなたのお子さんも学校に行くことが出来ない日が続いているのではないでしょうか?
ウチの小4になる息子も同じです。
本人、早く学校に行きたがっているかと思いきや、ゲームに熱中できる時間が増えるので意外に楽しんでいたりして・・・。
その一方で、学校からは、自習期間中の教材として、「○○問題集」や「課題図書」なんてものが指示されていたりしないでしょうか。
そもそも「問題」と「課題」って何が違うんでしょう?
大して違いも感じずに使っていた方も多いでしょう。
ちょっと整理してみましたので、これを機に学んでみてください。
「問題」と「課題」の違いを整理してみよう
まず辞書からその意味をしらべてみましょう。
まずは「問題」から(出典:goo辞書)
1 解答を求める問い。試験などの問い。「数学の問題を解く」「入試問題」
goo辞書
2 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。「そんな提案は問題にならない」「経済問題」「食糧問題」
3 困った事柄。厄介な事件。「新たな問題が起きる」
4 世間が関心をよせているもの。話題。「問題の議員」
続いて「課題」
1 与える、または、与えられる題目や主題。「論文の課題」「課題図書」
goo辞書
2 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。「公害対策は今日の大きな課題である」「緊急課題」
すこしわかりにくいですか?
いくつか解釈はわかれますが、
私はこのように整理しています。
・問題=理想と現実の間にギャップが生じ、その差を埋める必要のあるネガティブな状態
・課題=「問題」となっている状態を改善するために最優先におこなわければならないこと
つまりは、「問題」となっている状態を何とか改善するためには、まずは「課題」を解決しなければならない、というわけです。
あなたのまわりの「問題」と「課題」は何?
では、もう少し話を具体的にあなたの身の回りの「問題」と「課題」について考えてみましょう。
たとえば、「生ごみ」で考えてみましょう。
あなたのお家で生ごみを袋にまとめて出すと、
どこからともなく、猫やカラスがやってきて、袋を破って中のゴミを出してしまう。
あなたが気づいた頃には、家の前には生ごみが散乱して大変な状態。
こんなことあるあるですよね。
このケースの場合、
本来あるべき姿は「自宅前が生ごみで荒らされず、きれいな状態である」訳ですから、
「問題」は
「生ごみを猫やカラスに荒らされて、散乱してしまう」状態でしょう。
では今回の「課題」は何でしょう?
「課題」とは
” 「問題」となっている状態を改善するために最優先におこなわければならないこと ”
でしたから、
「生ごみを入れた袋は、カラスや猫に荒らされないように手段を講じる」
ということになるでしょう。
それでは具体的な解決策は何があるか、という風に考えるわけです。
今回の場合、
・カラスや猫が開けられないようなケースに入れて捨てる
・カラスや猫が嫌がるような臭いや音のするものを近くに置いておく
・そもそも生ごみを出さない生活を送る
などがあげられるかもしれません。
地図で「問題」と「課題」の関係を理解する
ここで1つ発想を変えてみましょう
「地図を持って目的地に向かう」ということを、「問題」と「課題」に分けてみたらどうなるでしょう。
例えばあなたは、これからお仕事でクライアントの会社に向かわなければなりません。
クライアントの会社の最寄り駅には電車で、約束の時間の5分前に到着しました。
この駅から徒歩5分のところにあるクライアントのオフィスに、地図を見ながらたどり着かなければなりません。少しでも迷って、時間を浪費してしまえば遅刻となり、もしかしたら大事な商談が出来なくなってしまうかもしれません。
こんな状況に置かれた場合、何が「問題」で、何が「課題」になると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
「問題」・・・ 約束の時間通りにクライアントのオフィスにたどり着くこと
「課題」・・・地図を正しく読み、1つ1つのチェックポイントを確認しながら迷わずに歩くこと。
まずは最初の交差点にたどり着くこと。そして正しい方向に曲がって進むこと。
こうしたことを1つ1つ積み重ねていくことで、ようやく「時間通りにたどり着く」という「問題」をクリアすることが出来るのです。
まとめ
世の中には「問題」と「課題」が混在して語られることが多いです。
何が「問題」で、その解決のためには、まずどんな「課題」をまずはクリアする必要があるのか。
その構造と順番付けを間違えると、頭の中がぐちゃぐちゃになります。
きちんと整理してから、次の行動を考えるようにしてみましょう。
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