地図の力で、自分の人生を「ナビできる」自立した子どもを育てる専門家、
『地図育®コンサルタント』の 林田 岳大 です。
コロナウイルスの脅威はすぐ近くに迫っている
新型コロナウイルスの影響が収まりません。
昨日の報道では、東京都の感染者は9日間連続で100人を超えたそうです。
もうすぐ近くに脅威が迫っている、
そんな認識でいた方が良さそうです。
Social Distanceを実践しよう
そこで、いま盛んに叫ばれているのが「Social Distance」。
感染予防のために他人と間に適切な距離を保って生活しよう、というという考え方です。

これは大人だけでなく、子どもにも必要なことです。
でも、子どもは密着して遊ぶのが大好き。
口で言っても、なかなか理解してもらうのは難しいのが現実なのではないでしょうか。
Social Distanceを身体で理解するための「歩測」という技術
ここで、「歩測」という技術を使った、子どもへの上手な伝え方をお伝えします。
「歩測」とはその名の通り、「歩いて、歩数で距離を測る」こと。
地図を持ってチェックポイントを通過しながら所要時間を競うスポーツ、
「オリエンテーリング」では、競技選手の多くが体得している、勝利には必須の技術です。
使い方はこうです。
地図には縮尺といったものがあり、
1/10000の地図であれば、地図上の1cmは実際には100mになり、
1/25000であれば、 地図上の1cmは250mになります。
仮に、山の中で1:10000の地図を見て、現在地から地図上で2cm先にある
小道の曲がり角で絶対に右に曲がらないといけないとしたら、あと何歩で付くのか、
自分の歩測がわかっていれば簡単に推測するのです。
1/10000の地図では、「1㎝=100m」でしたから、
今回の場合「2㎝=200m」となります。
仮に「2m=4歩」だとしたら、
200m進むのに400歩かかることになります。
すなわち、400歩歩く先に目指す曲がり角にたどり着けると推測が出来ます。
もし400歩よりも多すぎたり、少なすぎるところで曲がることは間違いだ、と気づくことができるので道に迷うことでのタイムロスを減らすことにつながるのです。
「歩測」を使って、わが子にSocial Distanceを理解させよう
さあ、それではやってみましょう。
混雑しているお店の中や、お友達と会っているときに
どのくらいの間隔を空ければよいのか、子ども自身に身体で理解してもらうのに、
「歩測」は最適です。
①巻き尺を用意しましょう
①

ご自宅に巻き尺はあるでしょうか?
そんなの持ってないよ、という方も大丈夫。
最近は、スマホで簡単に距離を測ることができるアプリがあるようです。

②2m測りましょう
おうちの中でどこでもいいので2m測ってみましょう。
③お子さんと一緒に歩いてみましょう

そうしたら、今度はその2mの距離を子どもに歩いてもらいましょう。
特別な歩き方は必要ありません。
いつも通りに「1歩、2歩・・・」と歩いてもらえばいいのです。
いかがだったでしょう?
小学生ならば、おそらく4歩前後だったはずです。
”2m=4歩”とわかれば理解が早い
あとは簡単です。
どこかお店に入ることになっても、
「2m離れなさい」と言うよりは、
一緒に2mの距離を測ったお子さんには
「4歩以上離れなさい」と言った方が伝わるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、地図を使った競技スポーツ、「オリエンテーリング」でも多用される
「歩測」を使った、子どもへのSocial Distanceの伝え方について考えてみました。
いまはじっと耐える時期。
大人も子どもも、 早く平穏な日々を取り戻せることを願って、
適切な距離を保ち、感染拡大を防げるよう皆で協力していきましょう。
今回お伝えしたことが少しでもお役に立てば幸いです。
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