わが子を幸せにする地図の3つの力

私は学生時代、アルバイトでホテルのベルボーイとして働いていた時期があります。

 

ベルボーイってわかります?

 

そう、フロントの近くに立って、お客様の荷物をお部屋に運んだり、時には館内を案内したりする係のことです。

 

やはりホテルマンは直接お客様と接するサービス業そのもの。

 

いかにお客様の求めるものを察して、素早く動けることが最も求められました。

 

たとえばお客様がホテルに入ってきて、フロントに向かうようであれば、

 

「お荷物お持ちしましょうか?」といって自分から声をかけなければいけません

 

そしてフロントでのチェックイン手続きの間中、そのお荷物を手に持ったり、カートに置いて少し後ろで待機する。

 

お客様のフロントでのチェックインが済んだら、鍵を預かってお部屋までご案内する。

 

部屋までご案内するときにも、

 

エレベータに乗っていただく際にも、気持ちよく乗っていただくよう速やかに誘導し、

 

廊下に出たら、お客様の前を歩きますが、早すぎて距離が離れてはいけないし、逆に遅すぎてつっかえてもいけない。

 

この辺りの間合いがとても大事でした。

 

いわゆるサービス業ならではの観察力と動きが求められ、まだ大学生だった私は随分と鍛えられました。

 

■3つの「察する力」があれば、人が集まり、人生は豊かになる

 

逆に想像してみてください。

 

あなたが旅行をしていて、大きな荷物を抱えながらようやくホテルにたどり着いたとします。

 

何とかタクシーから大きなアタッシュケースを下したのに、目の前にいるベルボーイは見ているだけで何の手伝いもしない。

それどころか他の仲間と何か会話をしている。

 

フロントまであなたがその大きな荷物を自分で運び、フロントでチェックインしても誰もフォローしてくれない。

 

 

目の前に従業員はいるのに、誰も手伝ってくれずに、自分で荷物を持ってエレベーターに乗り、自分で鍵を開ける。

 

 

こんなホテルにまた泊まりたいと思いますか?

 

思いませんよね?

 

 

「気が利くホテル」と、「気が利かないホテル」どちらに泊まりたいか、

と言ったら「気が利くホテル」に泊まりたいと思うのが大抵の人の選択です。

 

「気が利く」ことは人を安心させますし、人を惹きつけます。

 

これはホテルだけの話ではなく、人間も同じなのです。

 

他人に対して、気を回せることは、その本人を魅力的にし、仲間が増えます。

そしていざというときには多くの人があなたを助けてくれるのです。

 

 

だから、気が利くことは、人の人生を豊かにしてくれるとても大きな武器なのです。

 

■気が利く人間になるのに必要な3つの察する力

気が利くようになるには何が一番大事なのは何だと思いますか?

 

一番大事なのは好奇心です。

そして次に大事なのは気づくことです。

 

「気づく」のに必要な力は3つあります。

 

何だと思いますか?

 

 

答えを言ってしまいましょう。

 

それは。

①観察力

②推察力

③洞察力

 

です。

 

もう少しかみ砕いて言うと

 

・観察力・・・目に見えているものをしっかりと見る力

・推察力・・・目に見えないものについて想像をめぐらせる力

・洞察力・・・全体の状況を把握し、課題を解決する力

 

という3つの「察する力」です。

 

 

 

たとえばホテルのベルボーイでしたら、

 

お客様がホテルに入ってきた段階からその動きを観察し、

 

「あのお客様は何をしようとしているのかな?」

「何に困っているのかな}

 

と想像をめぐらし、

 

「いまの自分だったら何ができるかな?」

 

と考え、さっと手を差しのべて、お客様のいま抱えている問題の解決のお手伝いをする

 

ということが大事でしょう。

と思うこと。

 

そして自分が出来ることを気づくことです。

 

この3つの「察する力」を持っていれば、気づく力を発揮でき、行動ができ、喜んでもらえます。

そしてあなたやあなたのお子さんは、まわりに仲間の絶えない魅力的な存在になるのです。

 

 

■地図で伸ばす3つの察する力

 

実は地図を使った「地図育」でも、この3つの「察する力」を伸ばすことができます。

 

えっ、何言ってんの?

 

と思われたかもしれません。

 

たしかに「地図育」でおこなうオリエンテーリングはサービス業ではありませんし、自分のとの戦い要素が強いです。

 

地図育で使う3つの「察する力」とは、誰かに対して何かサービスすることではありません。

 

むしろ、3つの「察する力」を使えるように主体的に頭を動かす訓練をおこなう、という風に捉えてください。

 

どういうことでしょうか?

 

もう一度、3つの「察する力」を確認します。

 

観察力・・・目に見えているものをしっかりと見る力

推察力・・・目に見えないものについて想像をめぐらせる力

洞察力・・・全体の状況を把握し、課題を解決する力

 

でしたね。

これを、「地図を持って目的地を目指す」行動に当てはめると次のようになります。

 

観察力・・・目の前に広がる風景をしっかり見る力

推察力・・・地図を見て、これから見えてくるであろう風景をイメージする力

洞察力・・・なるべく短い時間で安全に目的地にたどり着くにはどのように進むのがベストなのかを考える力

 

どうでしょう?

 

 

「地図を持って目的地に向かう」ためには、

このように3つの「察する力」を駆使して、主体的に考え、行動しなければいけません。

 

 

楽天の三木谷社長は

「幸運はチャンスと準備の交差点」

とおっしゃっています。

 

これは普段からきちんと準備をしていないと、チャンスがふいに来たときに力を発揮できず、幸運を掴みそこないますよ、という意味です。

 

だから

あなたのお子さんがいざというときに

3つの「察する力」を使えるよう、普段から頭を動かしておくことが大事なのです。

 

 

地図ならそれができます。

 

 

たかが地図、されど地図

 

地図には人生を豊かにする要素がたくさん詰まっています。

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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