我が子の「表現力」は道案内で伸ばすことができる

■ますます必要になってくる「わかりやすく伝える」という表現力

 

2020年からの新しい大学入試では、知識だけでなく、その知識を使った「思考力」「表現力」「判断力」を問われると言われています。

 

ここで言う「表現力」とは何でしょう?

 

芸術家のように、かっこいいオブジェや素晴らしい絵画を描く能力のことでしょうか?

 

いえいえ、大学入試の話ですから、もちろんそんなことはありません。

 

色々なことが言われていますが、「人にわかりやすく伝える」ということも大事な「表現力」のようです。

 

「人にわかりやすく伝える」ために大事なことは何でしょう?

 

 

 

ここでひとつのブログを紹介したいと思います。

2010年のものに書かれたものです。

 

道案内の力

 

このコラムでは塾の国語教材を例題に道案内で「わかりやすく伝える」訓練の重要性を説明しています。

まずはこの例題にトライしてみてください。

<例題:下図の●の位置から図書館までの道のりを、50~60字で説明しなさい>

地図_fig001

 

私もやってみました。

「道を進むと交差点があり、そこを右に曲がると突き当りにでます。

左に曲がって進み、交差点を過ぎると右手に図書館が見えてきます」

 

どうでしょう?ぴったり60文字です。文章だけで風景が浮かんできたでしょうか?

このブログの作者さんとは違う説明文になりました。

 

皆さんならどう説明するでしょうか?

 

このブログでは2つの視点から「相手の立場に立って」説明することの重要性に触れています。

1つ目が「相手にとって何が重要な情報なのかを考慮すること」

2つ目が「自分の視点からだけで説明しないこと」

 

確かにそうですよね。

普段のお仕事でプレゼンテーションを受けたり、自らすることのある方なら実感のあることかもしれません。

 

相手の知りたいことを、相手がわかるように伝わらなければそのプレゼンテーションは失敗です。

自分の話したいことだけを一方的に話しても、それは説明にはなっていないのです。

 

これこそがわかりやすく説明する」ということ。

実は、表現するという点で、「道案内する」ことと「プレゼンテーションする」ことは根っこの部分で一緒だったのです。

道案内に慣れることで、2020年からの大学入試対策に直結する気がしてきました。

 

■我が子には、「学校への行き方」を口で説明してもらおう

それでは、我が子にこの「わかりやすく伝える」力を身に付けてもらうにはどうしたら良いでしょう?

まずは「説明してもらう」機会を作ることではないでしょうか?

 

例えば、小学生や中学生であれば、どうやう経路で学校に行っているのか説明してもらう。

 

では、上手な説明方法とはどんなことでしょう?

 

NHKが制作した「読み書きのツボ」という小学5~6年向けの教育番組では上手な道案内について、こう説明しています。

・目印や曲がる方向をきちんと伝えること

・順序よく説明すること

 

なるほどです。

そしてなにより大事なのはやはり、

「相手がイメージしやすいように伝えること」

なのです

 

 

あなたのお子さんに学校までの道のりを説明してくれた時に、

・家を出て、どちらの方向に向かい、どこで曲がるのか

・その時の目印は何なのか。

その説明を聞いてイメージが浮かぶようだったら、かなりの説明上手。

 

しっかり「よくわかった!すごい説明上手!」と褒めてあげましょう。

 

もしわかりづらい説明だったら、「もう一度教えて」というのも良いですが何度も聞くと子どもが拗ねてしまう場合もあります。

 

その時はご自宅周辺の地図をパソコンなどから印刷して、

・ペンでなぞりながら説明してもらう、

というやり方もあるでしょう。

 

いずれにしろ、「自分で説明してみる」という機会を作ることが大切です。

子どもにはまだまだ「プレゼン」といった言葉は聞き慣れないでしょうから、「道案内」という身近なところから口を開いて説明する機会を親から作ってみてはどうでしょうか?

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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