地図には子どもの「考える力」を伸ばす要素がたくさん詰まっていると思う

■カーナビは便利だけどそれだけでいいの?

カーナビって便利ですよね?

目的地の名前を入力すれば、GPS機能を使って現在地までの道筋を決めてくれる。

あとは指示されたとおりに動けばいいだけ。

 

でも本当にそれっていいの?って思ったりしませんか?

コンピューターが勝手に決めたルートをただたどって行くのに、何の頭も使いません。

 

カーナビがまだ無かった頃、あるいはそれほど普及していなかった頃、我々は大きな道路地図を買って、

どういったら一番早く目的地にたどり着けるか試行錯誤したものです。

 

どこで何を目印に曲がるか、渋滞を避けるためには多少遠回りになってもどの抜け道を通っていったら一番早くつけるか。

時には、地図を持つ助手席に座るパートナーと喧嘩になったりして。

いまとなっては懐かしい思い出です、

 

■かって地図を読んで進むことは日常的な「考える」習慣だった

 

「地図を自分で読む」ということはとても手間のかかることだったけど、確実に今よりも頭を使っていました。

 

どんなルートを通ったら良いか、ということをまず考える。

どこで曲がったら一番早いか、ということをを選び出す、

もし間違った場合、いまどこにいるのかを把握して、そこからまた新たな道を考える。

 

これってビジネスで必要と言われているPDCAと同じだと思いません?

つまり

P(Plan)・・・どんなルートを通ったら良いか、ということをイメージする

D(Do)・・・実際に歩いてみる

C(Check)・・・正しく進めているか自分でチェックする

A(Action)・・・もし間違っていたら修正して、いまいる地点から新たに目的地に向かう

 

つまり、地図を読むということを通じて、ビジネスでも必要なことを我々は訓練出来ていたわけです。

 

ひと昔前は地図を使ってこれだけのことを我々は普通にやっていたことに少し驚きです。

むしろ、これが日常生活の中でやらなくなってしまっていることで「考える機会」が減っていることに危機感を覚えます。

 

■子どもにはもっと考える機会が欲しいと父親としては思う

生まれた時からインターネットが存在している「デジタルネイティブ」と呼ばれている子ども達はもっと心配です。

最初からこうした日常的な「考える」習慣が無い訳ですから。利便性だけに頼っていると、どんどん人は考えなくなる、受け身になる、

そんな危機感が1人の父親として私はあります。

 

・果たしてこのままでいいのだろうか?

・これから益々大変な時代になっていく世の中で、わが子は自分で動いて道を拓ける人生を歩めるだろうか?

 

黙っていても子どもは巣立っていくのでしょう。

でもそれまでに親として与えられるものは与えておきたい。

 

そう思ったときに、私の中で生きた教材として出てきたのが、身近な「地図」という存在だったのです。

子ども達の将来を救うためにも、かっては当たり前だった、地図を使って「考える」機会を親の手で創り出す、そんなことがあってもいいのではないかと思います。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。