地図は楽しむもの?それともただの道具?:子どもに地図の楽しさを感じさせるのは親の役目

住宅地図で有名なゼンリンは毎年4月19日に「地図利用実態調査」というものを発表しています。

なぜ4月19日かというと、この日はあの伊能忠敬が最初の測量をするために江戸を出立した日で、現在は「地図の日」になっているからです。

この「地図利用実態調査」、全国の18~69歳の男女にインターネットで質問し、「地図をどのように、どんな風につかっているか」というのをわかりやすくまとめてくれています。

その結果を少し見てみると、

地図の利用率:

・「1年以内に地図を利用している」89.8%

当たり前といえば、当たり前。でも利用しない人が10%もいる方が私は驚きです。

地図の利用場所:

・「PC用インターネット地図」利用率68.3% ※最多

・「スマートフォン用インターネット地図」利用率40.1%

  →スマホはこの3年で約16ポイント増加。

やはり時代の流れですね。一番多いのはPCでの利用なのですが、スマホの普及とともにスマホでの地図利用が急速に増えてきています。

 

私が気になったのは次の点です。

地図の利用用途:「見て楽しむ」

・紙地図が27.6%で最多。

・スマホは7.2%。

 

地図に対する価値感:

・男女ともに、年代が高いほど「地図はそれ自体を楽しむものである」の割合が高くなる

 ・年代が低いほど「地図は単なる道具である」の割合が高くなる。

 

地図に対する好意度:

・男女ともに、年代が下がるほど「地図が好き」の割合が低くなる傾向にある。

つまり、若い世代中心にスマホが普及すればするほど、地図を使って、いかに早く目的地にたどり着くか、ということにしか使っていないということなのです。

これではもったいない。

 

地図にはたくさんの楽しめる要素が詰まっています。

地図があれば、今まで行ったことのない国や土地のことも知ることが出来ます。

歴史を遡れば、自分たちの街がどのように成長してきたのか知ることが出来ます。

歴史ドラマと一緒に見れば、一体どこで何があったのかを一緒に学ぶことが出来ます。

 

つまりは、地図は単なる道案内道具なのではなく、「知識を増やし、思考を深めてくれるツール」なのです。

スマホ、というのは極めてパーソナルなメディアです。ここに人対人の対話はあまり存在しません。

地図を普段の生活に組み入れると、いかに多くの学びがあり、知識が増え、生活が豊かになるか。

こうしたことを実体験としてわかっている親世代の我々が今のうちに子どもに伝えておきたいものです。

 

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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