地図育のススメ①地図を使った道案内で子どものプレゼン能力を伸ばす

私は子どもの能力を伸ばすのに、「地図」というのは最良のツールだと思います。

では、どんな力を伸ばすことができるのでしょうか?

その1つは「プレゼン力」だと思います。もう少し端的にいうと「わかりやすく説明する力」という言い方になります。

皆さん人に道を聞いたり、逆に聞かれた経験はありますか?

「次の角を左に曲がって進んでいくと、酒屋さんがあるからその角を今度は右に・・・」

わかるようなわからないような説明をされたり、逆に自分が道案内した後、「あの人、きちんとたどり着けただろうか・・・」などと不安になったりしたことはありませんか?

実は、道案内、というのは生活の中で「わかりやすく話す」ことの訓練になっています。そして同時に聴く側にとっては「しっかり聞いて理解する」ことの訓練にも同時になっています。

ところが近年この道案内をしたり、されたりする機会がめっきり減りました。

なぜか→ナビアプリがあるからです。

GPSで現在地を登録し、目的地の名称を文字入力すれば後はアプリが道順を教えてくれます。そこに「話す」「聴く」という会話は存在しません。ナビアプリによって人が道案内を通して説明する機会を著しく減りました。

人の生活というのは多くの習慣から成り立っているもので、朝起きてご飯を食べる。その後歯磨きをして、着替えて家を出る、こうした活動を毎日のように繰り返すことで習慣化し、自然と出来るようになるものなのです。

「わかりやすく話す」ということも同じです。あなたのお子さん、毎日黙ってゲーム機とにらめっこしていたりしませんか?「人にわかりやすく話す」ということも普段の生活習慣で心がけていないとなかなか身に付かないことです。

そして子ども達が大きくなり、大人になるとどんどんプレゼンテーションをする場が増えてきます。

プレゼンテーションでは、「伝える内容」と同時に「どうやってわかりやすく伝えるか」ということもとても重要です。

私の知人で「難しいことを難しいまま伝えるのは簡単だが、わかりやすく伝えるのは難しい」と言った人がいました。

そうなんです。難しいことをそのまま難しく言う人はたくさんいるんです。発言した側は言い切ったことで少し先生にでもなった気分で少し得意げ。でも聴いているほうはチンプンカンプン。完全に自己満足の世界でコミュニケーションとして成り立っていません。これでは意味がないんです。大人だったらビジネス不成立となってしまい、企業としてもビジネスマンとしても成長は望めません。

また道案内、というのは、聴く側の立場になって、どのような情報を提供してあげればスムーズに目的地にたどりつけるかイメージする「おもてなし」の行為でもあります。

説明する側にしかわからない表現を使い一方的に話したり、説明に加える必要のない枝葉末節な情報を加えて聴く側を混乱させたりしては説明としては不十分です。

道案内をする、ということを繰り返せば

・聴く側の立場になって考える。

・相手が理解するのに必要な情報を選び、整理する。

・集めた情報を順序だてて説明し、ストーリーを作る。

こういう能力が高められると思います。

これが出来れば、今度は自分でモノを考えるときに、どのように情報を集め、整理し理屈を作っていくのか、という方法論が身に付くはずです。

こうしたことが「思考の癖」として身に付けば、子ども達は大人になって大きく羽ばたいてくれると思います。

まずは子どもの頃から簡単な道案内をしてもらう、これが子どもの考える力を伸ばすのに大きな効果をもたらすと考えています。

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折江 晃

地図育コンサルタント(1972年生・男)。 一人でも多くの子ども達に、「自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育講座・ワークショップを主宰。 小学4年生のときに、北欧生まれの競技スポーツ、オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。 大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感。 この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。全国の児童に普及する活動を展開中。 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 【保有資格】 ・ワークショップデザイナー ・オリエンテーリング・インストラクタ 【連絡先】contact@mappower.jp

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