過干渉は「茹でガエル」づくり:子どもの成長のために、「自分で決める」体験、どれだけさせてますか?

突然ですが、「茹でガエル」という言葉を知っていますか?

茹でガエル・・・

カエルを熱湯に入れようとすると当然のごとくびっくりしてすぐに飛び出します。しかし、これが水の中にカエルを入れてその状態から沸かしていくと、カエルは温度の変化に気づかず、やがて気がついた時にはそのお湯から抜け出せなくなっていて やがては茹であがって死んでしまう、という現象にひっかけ、ビジネスなどの場でずっとぬるま湯の中に浸っているといつの間にか致命的な状態に陥ってしまう、という比喩的な話。

このコラムでは、私自身が受けた経験も踏まえ、たびたび過干渉の子どもに対する悪影響に触れています。

実は過干渉の恐ろしさは、この「茹でガエル」のように、知らず知らずのうちに自分の子どもの人生をダメにしてしまうことなのです。

 

過干渉の良くないことの一つに、「子どもが自分で決める機会を奪ってしまう」ということがあります。

何でもかんでも最後に決めるのは親ばかり。

本当は子ども自身にも好き嫌いはあるし、必ずしも親と価値観が同じとは限らないはずなのに、

「何もわからないあなたのためなのよ」というわかったようなわからないような一言で子どもは言いくるめられる。

気付けば何一つ自分では決められないまま大きくなって、社会の荒波に揉まれて挫折してしまう。

これが過干渉の怖いところです。

■一方でオリエンテーリングは「小さな成功体験」を繰り返すスポーツ

その一方で、地図とコンパスを持って、で進むオリエンテーリングは決断ばかりを繰り返すいわば「決断のスポーツ」です。

オリエンテーリングでは、次のような場面で「自分で決める」ことが求められます。

・チェックポイントに向かうのに自分なりのベストルートはどれかを決める

・地図と風景の情報をマッチングしながら、自分の進むべき道を定めて決めていく。

・道に迷ったときには、周りの状況と地図を照らし合わせて現在地を確認して、どのように進むか決める

 

道が整備されていなければ、自然の中から自ら目印となる情報を見つけて、その点と点をつなげることで頭の中で線とするなど、自分なりの工夫も必要になってきます。

こうした思考や工夫を重ねてチェックポイントにたどり着いた安心感と充実感は何歳になっても変わりません。いわばオリエンテーリングは「小さな成功体験をいくつも重ねられる」場なのです。

○か✖だけの「正解主義」では測りきれない時代がもう目の前に迫っています。

「自分で考えて、自分で決めて進む」

こうした考えを身につけ、実践していくことが、北欧生まれのこのオリエンテーリングというスポーツではできるのです。

 

「私って少し過干渉気味の親かしら」

そんなことが気になるようでしたら、一度お子さんとオリエンテーリングにトライしてみてください。そして、その主導権はお子さんに任せるようにしてみてください。

子ども達は意外にしっかりしていることできっと驚くことでしょう。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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