子どもをたくましく育てるために必要なこと:園児が園以外で友達と遊ぶ機会が減っている(ベネッセの調査から)

先日、ベネッセが乳幼児をもつ保護者を対象に調査した「第5回 幼児の生活アンケート」の結果を発表した、との報道がありました。

この「幼児の生活アンケート」は、

乳幼児の生活のようすや保護者の子育てに関する意識と実態を調査するため、ベネッセ教育総合研究所が1995年から5年おきに実施している調査。第5回の調査時期は2015年2~3月で、0歳6か月から6歳の未就学児童をもつ保護者4,034名の回答を得た。

 

調査項目は、子どもの基本的な生活時間や習い事、遊び、母親の教育観・子育て観、子育てで力を入れていることなど。ベネッセ教育総合研究所次世代育成研究室の高岡純子室長によると、「20年間の幼児の親子の変化を捉える調査はほかに類を見ず貴重な資料」。

とのこと。

この中で注目すべき点として挙げられていたのが、20年の間に、

幼稚園・保育園以外で友だちと遊ぶ未就学児が半減しており、友だちよりも母親と過ごす時間が増えていることがわかった、とのこと。

つまりは、地域の子ども同士で鬼ごっこなどの外遊びをする機会が減ってきて、親との時間だけが増えている、ということなのです。

これが意味することは何でしょう。

私は”過干渉”の時間だけが増えてしまうのではないかと心配しています。

親はわかっていても、子どもに関わり合い過ぎてしまうもの。言わなくてもいいことをつい言ってしまい、それが結果的に子どもを委縮させ、積極性を失わせたりします。これが過干渉です。

子ども同士で外で遊んでいる分には、子どもだけの世界で広がっているわけですから、親は介在しません。

けれども、親との過ごす時間が増えることで、子から親への依存度が高くなり、それに親も応じることでお互いに依存関係が強まりそうな予感がしてなりません。

結局は自分で考え行動しなければ、子どもは達成感を得られないまま大きくなってしまいます。そうなった場合に一番不幸になるのは、ほとんど成功体験がないまま育ってしまったその子どもです。

最近、どこの子育てセミナーに行っても聞かれる言葉は「現代の子どもたちの自己肯定感が低い」ということ。もしかしたら気づかないうちに自分たちがそうした環境を生み出しているかも、と思うと少し怖くなります。

子どもには子どもだけの世界があります。出来る限りこうした世界を大事にし、広く羽ばたいていく準備を子ども達自身でしていってほしいものです。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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