子どもを心身ともに成長させたいなら、”冒険”が必要だ | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

子どもを心身ともに成長させたいなら、”冒険”が必要だ

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■マニュアル人間になると生き方がつらそうだ

先日(10/3)、NHKで興味深い番組を視聴しました。

「助けて、きわめびと」という番組です。

”世の中にあふれる「お悩み」に対して、ひとつの道をきわめた“きわめびと”を派遣し、解決に向けた「視点」や「発想」の転換のヒントを伝授する”というコンセプトで、NHKらしい、リアリティ溢れるドキュメント番組です。

今回のテーマは「マニュアル人間を卒業したい」

とても実直そうな、下村さんという薬剤師さんが出てきますが、彼は何でもマニュアル頼り。婚活パーティーに出ても前日に読んだマニュアル本通りの会話しか出来ず、臨機応変で対応できません。

どこか会話もぎこちなく、何となく生きづらそうです。

そんな彼のために番組が呼んできたのが、冒険家の戸高雅史さん。

K2単独登頂などご自身が数々の冒険をされる一方で、”冒険教育”と称して、個人や企業研修などに対して、大自然の中で判断力や人としての感性を取り戻す場を提供しています。

山中湖で冒険教育をおこなっている戸高さんのところに下村さんが訪れた時の姿に驚きました。

なんとスーツ姿。これから2泊3日のアウトドア生活をおこなう、ということがわかっているのにです。

「初めて会う方に失礼があってはいけないから」という気持ちはわからなくはないです。ただ、すぐに不要になって邪魔になるだけのスーツ。そしてそれが無いと困るわけではない、という誰もが気付く客観的事実。

マニュアル人間の下村さんはそうした普通の感覚すらわからなくなってしまう象徴的な行動でした。

2泊3日のキャンプ生活に入っても下村さんの行動はどこかぎこちない。頭の中はマニュアル本で読んだ「~すべき」で一杯で、その文章をリフレインするので一杯いっぱいな感じです。

そんな下村さんを、冒険家の戸高さんは、”滝壺に飛び込む”という少々荒っぽいチャレンジをしてもらうことで気持ちを和らげていきます。

勇気を振り絞って滝壺に飛び込む下村さん。考えているだけでは何も進まない。実際に飛び込んでみることで見えることもある。下村さんの表情はどこか吹っ切れたようなものに変わっていき、チャレンジを楽しむかのように、何度も滝壺に飛び込んでいきました

戸高さんが番組内で語っていたのは「考えるより感じろ」

考えすぎて頭の中がぐちゃぐちゃになるようなときは、自分の感性に正直になってみる。そうなると頭の中がすっきりとし、次に進むべき道がおぼろげに見えてくる、こんな感じでしょうか。

■子どもをマニュアルにがんじがらめの人間にしないために

この番組を見て、つくづく「人が決めた正解を求める人生ほど辛く、つまらないものはない」と感じました。

誰かがこうしなさいと提示した正解は、その提示した人にとっては生きていくのに必要なヒントかもしれないけれど、言われた側にとっても同じかどうかはわからない。自分に合うものかどうかもわからない答えを無理に合わせようとして出来ないからといって落ち込む。これほど意味のないことはないのではないでしょうか?

 

これを子ども達にあてはめても同じだと思うのです。

確かに生活していくうえで、守らなければならない社会上のルールはある。それは親として教えなければならない。

けれども、どんな生き方をしていくのかまでは決めるのは本人。

そのやり方が親の考えと違うからといって、叱責するのは違う気がします。

そんなことをしていたら、子どもは自分の生き方すら決められないだめなマニュアル人間になってしまう気がします。

そうならないためにも、自分の感性を呼び覚ます経験、必要なんだと思います。

この下村さんの話、まだ続きがあるようです。次回の放送を楽しみにしたいと思います。

 

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