子どもを成長させるために、一瞬一瞬の感情を大事にしたい | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

子どもを成長させるために、一瞬一瞬の感情を大事にしたい

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■マニュアル人間からの脱却の続き

以前ご紹介した、NHK土曜朝の番組「助けて!きわめびと」の「マニュアル人間から卒業したい」が昨日放送されました。

先週の放送では、これから山でキャンプする、という時にになぜかスーツ姿で現れた下村さん、真面目なのはいいことなのですが、臨機応変に判断することができないタイプであることがよくわかりました。

今回も冒険家の戸高雅史さんが下村さんをナビゲートします。

前回の放送で一度はマニュアル人間から脱することができたように思われた下村さん、しかしすぐに元に戻ってしまったようです。

しかし、下村さんがマニュアルに頼り切るようになったその背景は、実は誰にでもあてはまることが原因でした。

仕事が上手くいかず、職場で居場所がなくなる感覚があり、周囲と無理にコミュニケーションを図ろうとした結果、

「あの人、気持ち悪いよね」という同僚の陰口が耳に入ってしまった、とのこと。

下村さんは心に傷を負い、自分に自信を無くし、スマートな自分を探そうともがく結果、様々なマニュアルに頼るようになってしまった、というのです。

その結果、自分の感情はあとまわし。マニュアルに沿った行動を心掛けた結果、何も感じない、”無感動症”のような状態に陥ってしまったようなのです。

これは辛いですよね。人は、喜び・悲しみ、様々な感情に揺り動かされますが、目の前に広がるものに対して、自分自身の心が動いていないことに気が付いた時の空しさ、私もそういう時期が一時期ありましたが、「一体自分って何なんだろう」と思う時があります。

実は下村さんも、「何も感動しない自分」に気付いてしまったらしく、自分はなんて無気質な、アンドロイドのような人間なんだろうと悩んでいたようなのです。

そんな下村さんに対して戸高さんがおこなったアドバイスは「沸き起こる一瞬の感情に素直であれ」ということ。

目の前に展開する川のせせらぎ、風の音、その一瞬一瞬に沸き起こる感情があるはずです。

でもそこで「どうしよう」と考えた瞬間にその感情は消え去ってしまう。せっかく純粋な気持ちで発想できたのに、いらないマニュアル的な頭の使い方が邪魔をしてしまう。

戸高さんは「一瞬に自分の中で生まれたものはかけがえのないもの」と説きます。

その教えをもらってから、下村さんの行動は見た目にも変わりました。一瞬一瞬の自分の感情を大事にし、赴くままに行動します。そうなると下村さんの表情も堅苦しいものから非常に自然なものに変わりました。

一緒に上った仲間からは「お茶目になった」なんて言われていました。

■下村さんは特別な存在ではない

下村さんのこの様子を見て、昔の自分を思い出して、少し心が痛みました。

私の就職活動の時代、エントリーシートの書き方、自己PRの仕方、面接での話し方、すべてがマニュアルがあり、いかにそれを上手くこなすことだけを考えていました。

その結果、ガチガチになり、自分らしさが上手く出せないまま苦しんだことを思い出します。

下村さんの姿はその時の自分を見ているようです。

当時は「面接の達人」なんて本がベストセラーになっている時代。私だけでなく多くの人が同じような状況だったのではないでしょうか?

■子育てでもマニュアルをうまく生かしつつ、大事なのは守破離

私はマニュアル自体を完全に否定はしません。

全くわからない場所や土地、体験をするときに何の準備もしないでいくことは危険きわまりない。最低限のことは先人たちの教え、としてマニュアルが必要なんだと思います。

ただ、最初から最後までマニュアルをこなすことは面白くないし、全く建設的でない

戸高さんは最後に「自分の感覚を信じる」ことの大事さをお話ししていました。子どもに新しい体験をさせる、外遊びもさせる、といったときにも、最低限の安全に気を配りながらも、後は子ども達の自由な感覚に任せた方が良いと思いました。

子どもは親の持ち物ではない、というのが当たり前だとするならば、感覚だって親と子は違う。

子ども一人一人が一瞬一瞬に感じた感情を大事にし、素直に行動できるようにあまり余計なことは言わない。

子どもの素直な感情を大事にしてあげたい、と昨日の放送を見て感じました。

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