今日は、5歳の息子の幼稚園のお父さんお母さん達とのランチをする機会がありました。
年少~年長で多少の年齢の差はあるけれど、ほぼ同じ世代の子どもを持つ親同士、普段あまり会話できる時間もなかったので、ゆっくりとお話しをする良い時間となりました。
その中で一つ話題に出たのが、「子どもの習い事について」
一人のお母さんが「自分の子に何を習わせたらよいのか」と悩んでいました。
「ピアノは習わせたいし、水泳も、ピアノも、空手も。でも全部やろうとしたら1週間がそれで埋まっちゃう」
ちょっと焦りすぎだな、と思いました。そしてスタイルにこだわりすぎかも、と僭越ながら思ってしまいました。
確かに名前のあがった習い事はどれも人気のものばかり。どれも身につけて欲しい、と思う親の気持ちはわからないでもないですが、少し欲張りすぎかもと思います。
そして親の意向ばかりが強くて、子どもの好奇心がどこに向いているのか、という見極めがもう少し出来ていると比較的良いのにな、とお話しを聞きながら思いました。
すると、隣でその話を聞いていた、息子の幼稚園の先生がこうアドバイスをくださいました。
「本人が好きでないと、積極的になれないし、うまくなれない。そうしないと、本人も上達しないことでストレスがたまるし、周りも何でなんだろう、と疑問に思ったり、不快になることが多くなる。そうなると、本人を叱ったりして、誰も幸せにならない」
言いえて妙。まさにその通りだと思いました。
この言葉に私は大きく頷いたとともに、自分の息子を思い出しました。
私の息子は春ごろからレスリングを習い始めています。
それは、幼稚園に上がる前から取っ組み合いが好きで、やたら身体をぶつけてきたり、相撲を取るのが好きだったので、近くにレスリング教室があったこともあり、とりあえず見学に行ってみました。
そうしたら、息子は身体を動かさず、本当に同じ年頃の子ども達がマットの上で積極的に身体を動かし、レスリングに取り組んでいる姿をじっと座って見ているだけだったのに、何と大量の鼻血を出してしまったのです!。
これはよっぽど本人に血が騒ぐものがあったのだな、と思い、すぐに入門しました。
入門後、息子は何とも言えないくらい伸び伸びとし、そして見る限り同じクラスの中では上達が早いように思われます。
何より嬉しいのが、本人がレスリングに行くことをちっとも嫌がらずに、楽しんで通っていること。
「好きこそものの上手なれ」とは昔から良くいいますが、いまの息子にはこの言葉がぴったり合っているような気がします。
習い事は、親がどうしたい、他の子がどこに通っているから、ではなく、自分の子どもはどんなことに関心を持ち、どんなことを提供してあげたらがむしゃらに頑張れるだろう。
この見極めがとても大事なんだろうと思います。
子どもは大人が思っている以上に自分で色々なことを考えているし、やりたいことも実はかなり明確にしている。そうした能力を過小評価せずに、子ども自身が幸せに思えるように習い事も導いていきたいな、と改めて思いました。
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