子どもが自信をつけるのに、地図を使うととってもいい理由

地図育のベースとしているオリエンテーリングは宝探しのような楽しさがあるスポーツです。

 

元々はコントロールと呼ばれるチェックポイントの場所を目指して、地図とコンパスを使ってなるべく短い時間でまわってくる競技スポーツ。

 

オリエンテーリングの競技大会が開かれるエリアはほとんどが初めての場所。

 

初めて訪れる土地を、地図とコンパスだけで目指すポイントに向かう訳ですから結構ドキドキです。

 

しかも上級者のコースになればなるほど、ポイントは、道沿いに歩いておけば何となくたどり着けてしまうようなところには置いてません。

 

道からは大きく外れた、山の斜面上などにあったりして、

「どうやったらここにたどり着けるの?」というところに置いてあります。

 

例えばこの地図を見てください。私が2年前に競技大会に出た時のコースです。


例えば8番から9番を見てください。

 

山道から大きく外れた斜面の中にあります。

あなただったらどうやって9番でたどり着きますか?

 

ここまで来ると、頼れる情報は等高線しかありません。

自分の読図能力を信じて、等高線から、尾根や沢の形状、自然にできた凹みなどの特徴物、斜面の向いている方角、勾配の緩急などを頼りに進んでいきます。

 

非常に難易度が高い技術です。

 

だからこそ、思い通りに場所に、目指すポイントがあったときには喜びはひとしおです。

 

そして自分自身への自信にもつながります。

 

この時も丹念に地図を読み、たいしてタイムロスもせずに9番を見つけられました。

そして心の中で小躍りしてました。

 

これは何回オリエンテーリングに出場しても毎回沸き起こる、””感動と快感です。

何回味わってもたまらない、そして何度も味わいたい感覚です。

 

 

地図育で、オリエンテーリングを通じて、子ども達に感じてもらいたいことの一つが、

この「小さな成功体験」です。

 

地図を持って知らない場所で、いきなりチェックポイントを回ってきてください、と言われたら誰でも戸惑います。

そして実際に足を動かしてみたら、迷うこともあるでしょう。

 

でもそこをなんとか頑張り、自分でチェックポイントを見つけられた時の快感は本人にとって大きな自信になり、

最近よく言われる「自己肯定感」を高めることにつながります。

 

だから、地図育で参加者にやってもらうオリエンテーリングは、道なりに歩けば何となくたどり着いてしまうところにはチェックポイントは置いていません。

 

先ほどお見せしたような等高線を読まないといけないような難しい設定はしていませんが、

都内の大きな公園という、十分に安全が確保できている中で、道から少しだけ外れていたりして、「何を手掛かりにしたらたどりつけるのだろう」ということを考えてもらうようなコース設定にしています。

 

「少し難しい」と思われるかもしれません。

でも、誰もがたどり着けるところに設置しています。

 

だからそこを乗り越えて、1つのチェックポイントを見つけられた時には喜びが溢れ、楽しくなります。

 

こうした小さな成功体験を積み重ねることで、子どもはまた1つ成長できるのです。

 

”失敗しても良い、それを乗り越えて、自分自身で結果をつかみ取る”

 

地図育が目指していることの一つが、

こうした”小さな成功体験”ができる場づくりをすることです。

 

 

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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