子どもの考える力を問う2020年からの大学入試を迎えるヒントは、フィンランドの子育てにありそう

このコラムでも何度か取り上げていますが、2020年から大学入試が大きく変わりそうです。

具体的には、知識偏重型のテストから、知識はベースにしつつ、さらに「思考力」「判断力」「表現力」が問われるテストになる、とのこと。

つまり、「自分はどう思ったのか」という”自分らしさ”を「きちんと伝えられる」かどうかが問われてる試験になるようです。

そうなると、大事なのは「自分で考える癖」が常日頃から出来ているか、ということ。

試験会場に親は付いていけない訳ですから、親の価値観に寄り添う生き方ではなく、「自分はどうしたいのか」ということをしっかりと考え、それを他者に伝えられる子どもはたとえ新しい入試制度だとしても、恐れずに足りず、という感じなのだと思います。

では、どうしたら良いのか、と思いますが、そのヒントがフィンランドの子育ての中にありました。

少し古い日付ですが、2010年に坂根シルックさん、という、フィンランド人の方がフィンランドの子育てについて語っている記事です。この坂根シルックさん、現在は東京農工大学・リーディング大学院特任准教授を勤められていらっしゃるそうです。

→記事内容はこちらこちら

 

シルックさんからのメッセージは、「子どもには子ども一人ひとりの人生がある。親はそれを十分に尊重してあげよう」という内容で一貫しています。

シルックさんはインタビューの中でこうおっしゃっています。

「親と子は違う人間なんだし、親が良かれと思って言っていることが、子どもにとってはものすごい重荷かもしれない。」

この言葉に私はとても共感しました。

私の親、特に母親は幼少期~思春期の私に対して過干渉ぎみのところがあり、自分が良かれ、と思うものは私の意見や意思などはあまり聞かずに、どんどんと押し付けてきて、周りを巻き込んで進めてしまう人でした。

自分が決めたことに対してはダメ出しをされてしまうことが多く、自分が判断することにいつしか自信を無くしていました。

私はいつも思っていました。

「親が育ってきた環境や価値観は自分たちのそれとはだいぶ違う。それなのに、自分たちの守ってきた古い価値観をどうして人に押し付けてくるんだろう」

 

こうした経験があることから、自分が親となった今は、自分の子どもには、最低限のマナーやルールは守るよう指導した上で、自分たちがどうしたいのか、ということをはっきりさせた上でなるべく尊重してあげようと思っています。

その効果かどうかわかりませんが、色々なことを自分で判断して自主的に行動するようになってきたことは非常に嬉しく思います。

 

坂根シルックさんがおっしゃる「親と子は違う人生だ」「世間体なんて気にするな」「自分の考えを持とう」という意識や考えは、まさに2020年の大学入試で問われる”自分らしさ”を表現することに通じるのだと思います。

これは決して付け焼刃ではつかないものです。

普段の生活の中で少しずつ、意識しながら取り入れていきたいものです。

フィンランドあるいは北欧のライフスタイルにそのヒントがありそうな気がします。

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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