大人の世話のかけすぎが子どものやる気を奪う

先日帰宅すると、初めて見る水彩画がテーブルの上に置いてありました。

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家族に聞くと、小4の娘が、通っている絵画教室で描いてきたものだそうです。

娘の絵は幼稚園の頃から見てきましたが、こんなに本格的で臨場感溢れる絵を見るのは初めて。

「すごいねぇ。なんかかっこよく仕上がったねぇ」

 

そんな言葉を娘にかけました。

 

いつもなら照れくさそうにはにかむ娘ですが、今回はなぜかあまり浮かない顔。

 

何故なんだろうと思っていたら、その夜子ども達が寝静まったあと妻がその訳を教えてくれました。

 

どうやら、美術大学出身のその絵画教室の先生は、どうしても子どもではなく自分自身が子どもに描かせたい方向に誘導する癖があるみたいで、作品としては確かにかなり質の高いものになるのですが、子ども自身は、というと、「自分でやった」という感覚が持てずに少し不満になるのだそう。

 

今回のこの絵もまさにそのパターンらしく、娘としては「自分が頑張った作品」という感覚が持てず、私から褒められても、あまり嬉しくなかった、ということらしいのです。

 

これって、普段の親子の会話でも同じですよね。

 

子どもにはちゃんと宿題をやっていって欲しいから、子どもには手取り足取り教え、もしかしたら答えまで教えてしまい、子どもが親が言われた通りに書くことで宿題を終わらせたりしていませんか?

 

その場は宿題が早く仕上がって、しかも答えも合っていて良いことのように思えるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

 

多少難しくても自分でトライして、やってみて、下手でもいいから自分で「出来た」と思えるところまで到達することがとても大事です。

 

それを親が勝手に子どものトライする機会を奪い、考えることをさせずにいたら、いつしかその子どもは「考えなくても良い」ことが当たり前になってしまいます。

そしてなんの達成感もないまま、自分にも自信を持てずに成長する。

 

イマドキの「自己肯定感の低い」若者の誕生です。

 

 

自分が自分を信じられずに一体誰が一番自分を信じるのでしょう。

 

 

「自分を信じてやってみる」という経験が子どもには大事なのです。

 

私の主宰する地図育塾では「親子地図歩き」で子ども主体で地図を持ちながら目的地に向かって歩いてもらいます。

 

丹念に地図から情報を読み取り、目的地にたどりつくまでのルートを考えて前に進む。

 

「決めたら進む」この繰り返しで地図と実際の風景を照合させながら「自分の判断を信じながら進む」ことが出来ないと一歩も前に進むことが出来ないのです。

 

 

あなたは自分のお子さんに「自分でやってみる」機会をどれだけ与えられていますか?

 

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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