子どもの成長を願うならどんどん失敗させよう | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

子どもの成長を願うならどんどん失敗させよう

子育て

■学校の先生をしている友人からの言葉で得た衝撃

先日、私の大学時代の友人とLINEでやりとりする機会がありました。彼とは2年間、同じゼミで席を並べた同期。

なかなか直接会うことは出来ていませんが、今はFacebookなどでいざとなれば毎日連絡が取れる距離感。

今回は、年に1度開催されるゼミのOB会の出欠についてでした。

彼の仕事は都内にある私立の女子高の中高一貫校の先生。

新卒ですぐに先生になりましたので、もはや教員生活20年近くになるベテラン先生です。

話題はいつしか、OB会から子育ての話題になりました。

私が、最近出席した中村文昭さんやおおたまさひろさん、ファザーリングジャパンの講演会で良く聞いた「最近の子どもは自己肯定感が低い」という話を聞いた、としたところ、彼からの答えは

「失敗できる時に失敗して学ぶ経験も必要だと思うよ。失敗させたくない親が多いから」

というものでした。

頭を金づちで叩かれたような衝撃をうけました。

我々親は、子どもに自信を持たせようと成功体験を積ませようとするばかり、子ども達から過剰に困難を遠ざけていないか?ということに気付かされました。

成功体験をさせてあげることは子どもの自尊心を高めるにはとても大事。自尊心がなければ自分に自信がつかないし、行動も積極的になれない。

けれどもあまりに整いすぎた状況ばかりで成功体験を積ませても、いざ、上手くいかないときにその対処法がわからずに一気に自信喪失してしまう、ということもあるわけです。

そして失敗することは人生の糧となる。自動車メーカー・ホンダの創業者、本田宗一郎さんはこう言っています。

失敗もせず問題を解決した人と、十回失敗した人の時間が同じなら、十回失敗した人をとる。 同じ時間なら失敗した方が苦しんでいる。 それが知らずして根性になり、人生の飛躍の土台になる。

 

そして、元メジャーリーガー・野茂秀雄さんも次のように言っています

若い人には、失敗してもいい場所が必要だと思うんです。

 

ほんとそうですよね。子ども達の人生は長い、普通だったら、親の我々よりもずっと長い。

そんな中で失敗なんていくらでもあるはず。でも長い人生の中で、子ども達のやらかす失敗なんて大したことないんです。

大事なのは、大人にとっては小さな失敗でも子ども達本人にとっては大きな失敗から何を学び、次にどう生かすのか、ということを一緒に考えること。

失敗したことを決して叱ってはいけません。

むしろ、失敗して良かったね、と言えるくらいになりたいものです。

■オリエンテーリングの失敗→修正の繰り返しのスポーツ

実はオリエンテーリングは失敗の繰り返しです。

自分でこのルートで進んだら間違わずに行けるに違いない、と思っている時ほど、間違えて一つ手前の沢に入ってしまい現在地を見失ってしまったり、余計な時間を食ってしまったり。

でもそこからどうやって修正して、また走り出すかがとても重要です。そしてレース後はなぜあそこで失敗してしまったのかを点検して、次に生かす。こうして一つ一つ自分のレースの精度を高める知恵を増やしていくのです。

”失敗は成功の母である”とは良く言われていることですが、子どもの自尊心を高めたいばかりに失敗しないように親が先回りしてしまうのも考え物。

子どもの成長のためには程よく失敗させていきたいですね。

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