地図には、子どもの「読む」力を育てるパワーがある

先日もご紹介した山と渓谷9月号「地図読み読本」特集。

「読む」と書いてありますが、そもそもなぜ、地図は「見る」ものではなく「読む」ものなのでしょうか?

そんなことを思っていたら、Yahoo知恵袋にこんな質問が出ていました。

→「地図を見る」と「地図を読む」 何がどう違うと思いますか?

2件回答がありましたが、私がしっくりしたのは下記の回答でした。

 

「地図を見る」は、単に地図を眺める、または、どこに駅があるとか、その位置関係を知る、程度でしょう。
「地図を読む」とは、その地図から、色々物事を考える、ということだと思います。

 

ちなみに辞書で調べてみると、

◆「見る」

・目で事物の存在などをとらえる。視覚に入れる。眺める。

◆「読む」

・文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する。「小説を―・む」「グラフから業績を―・む」
・外面を見て、その隠された意味や将来などを推察する。「手の内を―・む」「来春の流行を―・む」
・囲碁・将棋で、先の手を考える。

 

どうやら、「見る」はありのままを受け入れる「静」あるいは「受け身」の動作。

一方で「読む」は、「見た」後にその意味や先を自分なりに考える「動」あるいは「能動的」な動作

という風に解釈できそうです。

確かに、地図を見ているだけでは何もわかりませんし、動きません。当たり前ですが。

どこに何があるのかを把握。自分の体力・走力と、技術を考えてどのように進んでいけば目的地まで最短時間でいけるか、このあたりの先読みがオリエンテーリングで問われる能力です。

ここがカーナビとの大きな違いです。

カーナビは「見ている」だけで済んでしまいます。難しいことはすべてコンピューターがやってくれます。

先読みなんて全くしなくて良いのです。

 

これが良いのか悪いのか。便利ばかりに頼りすぎてしまうと本当に人は頭を使わなくなってしまう、という危機感が感じられます。

特に生まれたときからこうしたデジタル環境に置かれているいまの子ども達にどうやって自分で考えて「読む」力を付けさせるか、親として常日頃考えていることです。

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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