42歳の父親が子どもの考える力を育てたいと思った理由①


今回は私がこのコラムを書き続けている意図や想いなどに触れてみたいと思います。

いま私の心の中にたぎるものは「子どもの将来に対して父親として何が出来るか」という想いです。

私は東京都在住のサラリーマン。来月で43歳になります。子どもは小学校2年生の娘と幼稚園年中の息子の2人。まだまだかわいい盛りです。

子どもはすくすくと健やかに育ってくれています。2人でワイワイガヤガヤ、喧嘩もしますがすぐに仲直り。

外に出て遊ぶのも積極的で、近所の子ども達とよく鬼ごっこをしたり、道路いっぱいにチョークで落書きしたり(我が家の周辺は居住者以外クルマの往来が無いので助かっています)、毎日楽しそうです。

ただこの子達の将来には不安がいっぱいです。

少子高齢化、人口減少、グローバル化、年金はいくらもらえるのか。

これからの日本と世界には不確定要素が多すぎます。これまで以上に厳しくなりそうな世の中で自分の子どもの世代がしっかりたくましく生きていき、人生を豊かにしてもらうために親として何が出来るのか?こんなことが1人の父親としてずっと考えてきたことでした。

 

私は普段は広告会社に勤務しています。広告会社とひとことで言っても業務範囲が広いのですが、私の主な業務はいわゆるマーケティング、といわれるセクション。クライアントの持つ商品やサービスに対して、その商品特長、市場環境、生活者の気持ちなどを踏まえ、どのように広告販促活動を展開していったら良いのか、という基本の戦略部分を立案が中心業務。クライアントの前でプレゼンすることもしばしばです。

それ以外にも最近では対クライアントではなく、自社が広告会社として魅力を増すために独自の武器となるサービスの企画開発などにも携わっています。

 

こうした自分の業務を通じて行きついたひとつのゴールが、「子ども達に将来戦う武器として『考える力』を付けさせること」

私は現在の業務につき始めた20代の頃、ビジネススクールで有名なグロービスに通いました。そこで学んだのは「クリティカルシンキング」という考え方。課題に対して仮説を持って思考を始め、MECEを使って論拠を集めてピラミッドストラクチャで結論を導く。いまのマーケティングの業務でも重視している考え方です。

グロービスで教えられた言葉で印象的だったのは「人にはそれぞれ思考の癖がある」ということ。小さいところから入るのが、視野を広く俯瞰的なところから入るのかそれはそれまで生き方やどういった人と接してどのような会話をしてきたかによって変わる、というものでした。

実はここは非常に苦労しました。元々それほど深い思考力がある方ではなかった、というより必要していなかったため、いわゆる「仮説思考」「ピラミッドストラクチャ」という考え方を理解するのに大変時間を要しました。

少し横道にそれますが、私の父親は団塊世代より少し上の年代。いわゆる高度成長期にバリバリ働いて、会社でもそれなりに上の役職について家族を養ってくれました。ただ、モノの言い方が高圧的で一方的。自分の価値観が一番正しい、と信じて疑わない人でした(今でも健在ですが)

そんな父親でしたので、私が迷ったりしているとすぐに自分なりの正解を提示し、「それでやれ」というタイプでしたので私も言われるがまま。疑うこともなく、人任せにすることが多く、「自分で考え抜く」という癖を持たないまま育ってしまいました。今では考えられないですが。

 

そんな私にクリティカルシンキングの考え方はまさに未知の世界。ハンマーで頭を叩かれるような衝撃でした。

ですので、まったくロジカルな思考のクセがないまま、マーケティングの業務を始めたので、当初は提案書をどうやって書いたらいいのかわからず何時間もパソコンの前で茫然とし、ウンウン唸っていました。

しかし、習慣というは便利なもの。ああでもない、こうでもないと書籍にも当たりながら試行錯誤していくうちに段々と「自分の型」が出来はじめ、提案書を作ることがそれほど苦ではなくなっていきました。そのうち「プレゼン内容がわかりやすい」と言ってもらえる場面が徐々に増えてきました。つまり私自身に新しい「思考の癖」が身についてきたのです。

 

そんなキャリアを重ねていく中で、結婚をし子どもが生まれ、私のライフステージも変わっていきました。

ちょっと長くなりましたので、この続きは次回で。

 

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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