少し前の話になります。
スキージャンプの高梨沙羅選手がTBS系「ぴったんこカンカン」という番組に出演していました。
8歳の時にお兄さんや周りの友人の影響でスキージャンプを始めたそうですが、驚いたことに学校の体育の成績はなんと5段階評価の「3」。
世界レベルで戦っている選手ですから、スポーツ万能のような気がしていまいますが、極めて平均的な成績だったということです。
本人曰く「スキー以外まったく出来ない、運動音痴です」とのこと。
そこで司会の安住アナが聞きました。
「どうしてスキージャンプだけ特化しちゃったんですか?」
すると高梨選手はこう答えました
「やっぱり好きだから」
最初は周りの友達と比べてもまったく上手でなかったもなく「センスのかけらもなかった」とのこと。
少し信じられませんよね。
でも大事なのは「好き」という気持ちなんだということを思い知らされます。
「好きだから突き詰められる」
「好きだから一生懸命になれる」
一生懸命になれて、世界チャンピオンにまでなれるスキージャンプに出会えた高梨沙羅さんは本当に幸せ者です。
そういえば、私も小学校の卒業文集の時にオリエンテーリングが楽しかった思い出を書いたら、先生に「一生懸命になれるオリエンテーリングに出会えたあなたは幸せ者だ」とあとがきに書いてもらったことを思い出しました。
どれだけ、子どもが心から好きになれるものを見つけられるか。
もしかしたら中々ないめぐり合わせなのかもしれないけれど、「勉強で良い点数が取れる」とはまったく違う幸せの形があるような気がします。
「子どもだからこれくらいで大丈夫」
「ウチの子にはこのくらいで十分」
そんな大人の勝手な思い込みしていませんか?
これも立派な過干渉です。
子どもの持っている可能性なんてだれもわかりません。
勝手に狭めないようにしたいですね。
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