東大医学部が入試に面接試験を復活させた訳:子どもの考える力を伸ばすなら、どんどん対話する機会をつくろう

2016年3月10日、東大が、医学部進学の多い「理科三類」の入試に2018年度から11年ぶりに面接試験を復活させる、というニュースが昨日流れました。

→東大、理科3類の入試で面接復活へ…11年ぶり

 

この東大理3、全国でも最難関のこの学部でなぜこのようなことになったのでしょうか?

読売新聞の記事によると、

再導入の理由について、南風原朝和副学長は「点数が高くても、コミュニケーション能力や医学を学ぶ動機に欠け、やる気をなくす学生がいた」と説明した。

とのこと。

なるほど、という感じです。

つまり、どんなにテストの点数が良くても、実際に医師として患者さんに向き合うには人間的に不足している学生がこれまで多くいた、という反省があったように垣間見えます。

 

少し落ち着いて考えてみれば当たり前のことですよね。

学校のテストの成績と人間的な魅力とは別問題。

特に病気やケガで悩んでいる患者さんに対して、どれだけ心を寄り添い、接することができるか、というのは学校や塾のテストでは計ることのできない、人としての生き方が問われる問題です。

よく病院が舞台のテレビドラマなどでも、「腕は優秀だが、血の通っていないような冷徹な医師」が出てきたりしますが、まさにそうした人が多くなってきている、ということなのでしょうか。

では、どうやったらコミュニケーション能力は伸ばせるのか。

それはやはり小さい頃から、たくさん外に出て多くの人と触れ合い、対話する場を持つことだと思うのです。

人としての触れ合い、この世に全く同じ人などいません。

それぞれが違った立場でモノを言い、時には衝突したり、妥協しあったりしながら物事を前に進めていく。対話をすることでお互いを理解し、信頼しあっていく。

こうしたことがあまりにも不足していた、というのが今回の東大入試の変革に表れているような気がします。

コミュニケーションとは想像力です。

自分の発言した内容を相手がどう受け止め、どのような感情を持つのか。

「こんな言葉を発したら、相手は傷つくかもしれない」ということが想像できるのかどうか。

これは普段の生活で、幼少期から親が子どもに接するところから少しずつ積みあがっていくことだと思うのです。

頭でっかちになってはいけない。どんどん対話させましょう。

そのためには、外で子ども同士で遊んで経験を積むことも大事だと思います。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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