映画「関ヶ原」を観て感じた「アリの目」「鳥の目」を両方持つことの重要性

映画「関ケ原」を見てきました。

 

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元々私は日本史大好きで、大学の受験生の時、予備校の模試で唯一、日本史のテストで上位成績者として名前が出たことがあるんです。

社会人になって、名古屋に転勤になったときはそれはもう至福の時。

 

だって、信長も秀吉も名古屋周辺の生まれですし、当時の日本の政治は名古屋から京都で動いていていましたから、お城や古戦場もいっぱい。

 

実際に「関ケ原古戦場」にも3回ほど足を運び、石田三成の陣跡に立って、当時の武将たちも見たであろう約400年前の風景に思いを馳せたものです。

 

そんな私ですから、この映画の公開を知ったときはとても待ち遠しく感じました。

 

で、その映画の内容は、というと、あの有名な戦国時代の戦いを扱っています。

 

細かいストーリーはここでは省くとして、この映画を見て、モノゴトを大きく捉える目の重要性とても感じました。

 

この映画、地図がまったく出てこない。

具体的にはこういう地図がまったく出てこない。

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関ケ原という戦場において、東軍・西軍にどういった武将がどのように配置され、どこから始まったのか。

そして、裏切ったことで全体の勝敗を決する要因を作った小早川秀秋はどこにいて、どこからどこに攻めかかってきたのか。

 

こうした説明がナレーションやテロップ以外ではまったく無い、

 

だから歴史に詳しくない人にはよくわからないただのチャンバラ劇になっていたように思いますし、歴史好きでこうした武将の配置が多少はわかっている私でも途中、いまどこの武将の戦いをおこなっているのかわからなくなる時がありました。

 

実際に映画を見た方のレビューの中には私と同じような感想のコメントを残されている方がいました。

肝心の合戦シーンはミクロな視点でばかり描かれており、
小早川の裏切りがどう影響したのか、とかが非常に分かり難い。

 

 

■モノゴトを見るのには、「アリの目」と「鳥の目」をバランスよく持つことが必要だ。

この映画「関ヶ原」の合戦シーンは、個々の戦いにばかり焦点がいき、東軍対西軍、というより大きな視点で見るとどういう動きをしているのかがまったくわからない内容でした。

 

この映画を見て、感じたことは「細かいことに寄りすぎると全体像が見えにくくなる」ということ。

 

実はこのことは、オリエンテーリングでも必要なことです。

 

オリエンテーリングというスポーツは、地図とコンパスを持って、なるべく短い時間で目的地にたどり着くことを競うスポーツですが、目的地にたどり着くまでのルート選択は、細かい道の分岐ばかりに気を配っていると、どこにたどり着けばい良いのかわからなくなってしまう。

 

まず目的地に向かって、どの方向に進めば良いのか、という大まかな道筋を捉えてから、具体的にはどのルートを通っていったら時間のロスが少ないのかを考える。

 

遠くても道なりに進むのが良いのか、

あるいは多少歩きにくくても、急こう配のところを上り下りしながら進んだ方が良いのか。

 

この大きく俯瞰して捉える「鳥の目」と、

細かく抑える「アリの目」

 

どちらも持っていないと「目的地にたどり着く」というゴールに達することは出来ません。

 

そして、この両者の目をバランスよく頭の中で切り替えていくことで、モノゴトを進めることができるのです。

 

 

残念ながら、今回の「関ヶ原」という映画では、観客にこの「鳥の目」で理解させる演出が感じられず、ネット上のレビューで「よくわからない」まま消化不良を起こした方が多いように思われました。

 

 

そして同時に、「地図を持って前に進む」ことで養われる「アリの目」「鳥の目」の重要性を感じたのでした。

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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