子どもの考える力を伸ばすには、「気付く力」と「気付かせる力」の両方が必要

引き続き、ワークショップデザイン的観点からの「子どもの考える力」の伸ばし方について考えてみました。

 

前回は「教える」ではなく、「気付かせる」ことこそ学びには大事だと、いう考えを述べさせていただきました。

 

では実際に「気付かせる」にはどうしたら良いのでしょう?

私は、「気付かせる力」と「気付く力」の両方が必要だと思っています。

この両輪が揃ってこそ、「気付く」という行為になるのだと思います。

 

「気付かせる力って何だ?」と思われる方も多いと思います。

一言で言えば「気付くように仕掛ける力」とでもいいましょうか。

「気付く」というのはあくまでも自発的な行為です。外部から教えを鵜呑みにすることとは一線を画します。

 

辞書でその意味を調べると次のように出てきます。

気付く:それまで気にとめていなかったところに注意が向いて、物事の存在や状態を知る。

つまり、既に存在していたもの、自分の中にあったものの価値を自分なりに再評価することが”気付く”ということなのです。

そうなると、普段の生活の中で気付きを得るきっかけが必要になります。

このきっかけを意図的に作ることを「仕掛け」と呼んでいるのです。

 

■具体的にどうやって仕掛ける?

具体的にはどんな仕掛けが考えられるでしょうか?

難しく考える必要は無いと思います。日々何となく流れている生活の時間の中で、大人が当たり前だと思っていることも子どもにとっては当たり前ではないことも多いはず。

 

例えば、毎日寒い日が続いていますが、

「毎日同じお家に住んでいるのに、どうして物凄く寒い日と暑い日があるんだろうね?」

だとか、

「冬の寒い日に屋根や窓のないオープンカーに乗っている人はどうして寒くないんだろうね」

とか。

日常の生活シーンの、フトした「なぜ?」に疑問を持つ問いかけは有効だと思います。

ただし、忘れてほしくないのは「一緒に考える」というスタンス。

クイズではなく、正解を求める場にはしない。

どうしてだろう?というアイデアをどんどん出してもらい、どんなにファンタジーな内容でもすべて「なるほど」と受け入れる。

 

その上で「じゃあ一緒にインターネットで調べてみよう」「図書館に行ってみよう」という「一緒に調べる」ことが効果的です。

 

つまりは全ての行動に本人を絡ませて能動的に機能させる。

これをワークショップデザイン的には「自己原因性」と言います。

 

子ども本人の自己原因性を高めて、「自分も絡んで新しい発見をする」

これが「気付き」からの学びへと繋がるのです。

「気付き」を得るチャンスは日々の生活の中にたくさん転がっています。

 

お子さんとの大切な時間の中でどんどん新しい「気付き」を仕掛けていってほしいものです。

 

 

 

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育プロデューサー(44歳・男性)。 学生時代に競技オリエンテーリングに出会う。普段は鈍足なのに、地図読みが得意であったため、オリエンテーリングになると上位になれることからどっぷりハマり、いくつかの競技大会で上位に食い込む。 しばらく競技からは離れていたが、2児の父親となり、子どもの心身の成長に何か役立てないかと考えていたところ、地図の持つ奥深さを思い出し、「地図を使った子育て」を思い立ち、我が子に実践。 現在は、年に数回、オリエンテーリングの個人競技大会に出場する一方で、地図を使って「地図を使って、子どもが自ら考えて動ける力をつける」地図育を準備中。近々「親子向け地図育ワークショップ」を展開予定。

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