わが子の地頭をよくするための考え方:情報を「読む」訓練をしよう | 「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム

わが子の地頭をよくするための考え方:情報を「読む」訓練をしよう

21世紀型能力

高校野球の交流試合がはじまりました

今日から、甲子園で高校野球の交流試合が始まります。
例年ですと、トーナメント式の選手権試合がおこなわれる時期ですが、
新型コロナの影響で、各チーム1試合のみの開催となったのが今回の交流試合です。

野球のスコアブックを見たことありますか?

さて、熱戦の続く野球の試合、どのように記録を残しているか知っていますか?
スコアブック、というもの、名前を聞いたことはあるでしょう。

暗号のようで、何書いてあるかわからないようですよね。
高校野球だと女子マネージャーのお仕事のイメージ。

スコアの記録方法を発明した人は天才

息子が少年野球チームに所属している関係で、最近この野球のスコアを付ける練習をはじめました。
小学生の頃から野球を見るのは好きで、応援にも何度も足を運んできましたが、スコアをつけるのは初めての経験です。

この世界がまた結構深い。
打球の方向やフライなのかゴロなのか、
その打球を野手はどのように処理したのか。

小さい四角の中に、きっちりどのようなプレイがおこなわれたかわかるようになっている。
この書き方を発明した人は、本当に天才だと思います。

そして、記録員(スコアラー)は、自分の目でリアルタイムで動いているプレーを見ながら、1球ごと逐一正確に、記載ルール通りに記録する。

少しでも目を離したり、ボーっとしたりするとすぐに見落としてしまいます。
試合中気が抜けない、大変な役割です。

記録は残すだけでは意味がない

慣れない私はこのスコアブックの独特の書き方をマスターしようと必死です。
そして、目の前で起こったプレーが、「ヒット」と「エラー」どちらで記録した方がいいのか?

そんなことに悩んでいました。

そんなときに、スコアを書くことに慣れている先輩コーチに教えてもらった一言にハッとさせられました。

教えてもらったのは、

・ヒットかエラーか、ということは大した問題ではない。進塁した、という事実が残ることが大事。
・それより大事なのは、「バッターの空振り数」「打球の飛んだ方向」「誰がエラーしたか」「何球目でスイングしたのか」という情報。

なぜだかわかりますか?

そうした情報を得ることによって、
「投手の調子は良かったのかイマイチだったのか?」
「打者は投手とタイミングが合っていたのか、いなかったのか?」
「どこの守備を強化すればよいのか?」
という次のアクションに繋がりますね。

つまり、「正しい情報を記録する」ことは大前提だとしても、
「記録」そのものには意味がない。

大事なのは「記録した情報を使って、次のアクションを考える」
ことの方がよっぽど価値があることだ、ということを教えてもらいました。

やはり大事なのは「雲・雨・傘」の発想

先輩コーチにこの話を聞いたときにとても恥ずかしくなりました。
「ヒットなのか、エラーなのか」「それをどう表記するのか」という、
物事の優先順位からいったらかなり低いどうでもいい話に気を取られ、
「なぜ記録を残す必要があるのか?」という本来の目的を忘れてしまっていました。

ここで思い出したのは、以前にこのコラムでも触れた「雲・雨・傘」の考え方。
コンサルファームに入ると、必ず教え込まれる「事実・解釈・行動」の区別と考え方です。

①「雲」が出てきたから何なの? ⇒雨が降るかもしれない

②「雨」が降ったらどうなるの? ⇒濡れて、冷たくなる ⇒嫌な気持ちになる

③だったらどうするの?     ⇒傘を持っていく

すなわち、「雲」が出てきた時点で、漫然と雲を眺めるのではなく、情報を読み、「自分だったらどうする?」と問いかけ、「傘」を持って出かける、という「行動」に移せることが『問題を解決する』能力になるわけです。


野球のスコアでも同じです。
「記録すること」が偉いのではない。
大事なのはその後、「記録したデータを読み、チームのためにどう生かすか」
まで考えることが大事なのです。


地図を使って「情報を読む」訓練をしよう

地図は、漫然と眺めているだけではただの絵です。
見ているだけでは何の役にも立ちません。

しかし地図上に描かれている、建物やモノの位置、
あるいは等高線からわかる土地の高低差から得られる情報は豊富にあります。

こうした情報を元に「目的地に向かうのに『最短時間』でたどり着ける」ルートを選ぶ。

これが「地図から情報を読む」という行為です。

どんなに距離が短くても、斜度90度の壁を登ることは、普通の人にはできません。
だったら遠回りに見えても、ぐるっとなだらかな道を進んだ方が早くたどり着けるはずです。

こうした選択をできることが「地図から情報を読む」ということなのです。

あなたや、あなたのお子さんは「情報を読む」訓練を普段からしていますか?

「情報を読む」訓練をしていないと、テレビから流されてくる情報をそのまま鵜呑みにしてしまい、誰かの言いなりになってしまいますよ。

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