子どもの考える力を伸ばすには、「正解を求める」ことから親が子どもを解放しよう

ワークショップデザイナーの勉強をしていると、人が学んで「わかる」ということはどういうことか、ということの理解に直面させられます。

あなたは、「わかる」ということをどのように理解していますか?

・計算問題の正解を1つでも多く出せること?

・歴史の年号を正確に覚えていること?

・数学の幾何の公式を知っていること?

 

いま例としてあげたモノは実はすべて記憶によるものです。

「知っている/知っていない」かの違いしかない、ということと、

その正しい答えをきちんと導き出せることが主目的になっています。

判定は○か×しかありません。

 

ところが現代社会には正解を出すことが難しい問題がどんどん増えています。

 

少子高齢化と人口減少、その一方で世界では人口増大。

 

これまで正解と言われていたものがまったく通用しなくなる社会にどんどん変化していっているのです。

 

かって、杉並区の公立小学校校長を民間の一般企業から務められた藤原和博さんは、こうした社会を「成熟社会」と呼んでいます。

我々の子どもは、この日々目まぐるしく変わる「成熟社会」にこれから飛びたとうとしています。

そのために親として何ができるのか。

 

藤原さんは「正解」ではなく「納得解」を導き出せる技術と能力を身につけなさい、と説いています。

つまり、

・そもそも人は、生まれ育ってきた環境・元々の性格などの違いからそれぞれが違っていて当たり前。

 

 

・違う人間同士が集まれば、最初から合意形成なんてありえない。

 

 

・議論を重ねて重ねていくことで、お互いの理解が深まり、時に主張し、時に妥協しあうことでお互いが納得する答えを導く

人間は生きているから違いがあるし、会話の中でもズレが生じる。

これは当たり前のことであるし、恥じることでも何でもない。

「お互いズレていて当たり前」という前提のもとに、どのようにそれぞれが幸せになれるように答えを創り出すのか、というのがワークショップの基本的な考え方なのです。

これが激動する世の中で一般的な考え方になっていくと思います。

 

「隣の○○ちゃんがやっているから」

「これが普通だから」

こんな考えで、子どもに何か自分の考えを押し付けていませんか?

 

子どもには子どもの発想、独自の考え方があります。

もしその考え方が個性的に見えたとしたら、それを「他と違うからダメ」と

考えるのか、あるいは「どうやったらこの個性を伸ばせるだろうか」と考えるのかは

180度違ってきます。

 

前者はどうしても子どもに対して否定的な物言いになるでしょうし、

後者は応援する言葉が多くなり、子どもも勇気づけられるシーンが多くなるのではないでしょうか?

 

どちらの方が子どもが自ら考える力をつけることに効果的でしょうか。

 

・大人も子どもも、それぞれ違っていて当たり前

・その当たり前を前提に、どうやって共同社会で生きていくための「納得解」を得て前に進んでいくのか、という思考やスキルがこれからは求められている

 

まずは親から「正解」だけを求めるような子どもに育てない。

これが重要だと思います。

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折江 晃

ワークショップデザイナー/オリエンテーリング・インストラクタ 自称:地図育アドバイザー(45歳・男性) 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 小学4年生のときに、競技オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感する。この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育』を開発。現在は、「一人でも多くの子ども達に、自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育アドバイザーとして、地図育講座・ワークショップを主宰している。 連絡先:contact@mappower.jp

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