地図を使って楽しみながら、子どもの論理的思考力を伸ばす

昨日(2017年10月22日)、第2回目の親子地図育ワークショップを開催しました。

 

当初は、代々木公園でミニオリエンテーリングを交えた内容を考えていたのですが、季節外れの台風接近に伴う大雨のため、近くで借りていた公民館での屋内プログラムに切り替えて実施しました。

 

参加者は、ともに中1の息子さんを持つ親子2組。

それぞれ、お父さんとお母さんが連れてきてくださいました。

 

 

実際に何をやったのかというと、

簡単に私の自己紹介と、地図育の考え方、狙いについてお話した後に地図を使ったワークをやっていただきました。

 

1つ目は「ポジショニングゲーム」

1枚のGoogleマップの風景写真から情報を読み取り、地図上でどの地点で撮影した写真なのかを当てる、というゲームです。

 

実際に使用した風景写真と地図の一部がこちらです。

 

上の風景写真は芝増上寺の目の前を撮影したものです。

下の地図にはⒶ~Ⓔの印がついてあり、この中から撮影場所を特定してください、という問題です。

 

どうですか?

わかりますか?

正解はこのコラムの最後に記しますので、あなたも解いてみてください。

 

 

 

実際に正解を当てててもらう前に、場所を特定するのには3つ以上の情報があると良いと伝えました。

具体的には

・方角

・建物の位置

・道の角度

 

などが手掛かりとして使うのが有効です。

 

Googleマップには右下にコンパスがついており、赤い矢印が指す方向が北。

ここで方角を知ることができます。

 

地図には磁北線が書いてあり、風景写真のコンパスと合わせることで正しい位置関係がわかります。

 

そうすると、風景写真からはつぎのような情報が読み取れます。

・目の前の車道は少し右上で横に伸びているから南北の方向にある。

・東京タワーは立っている場所からコンパスを見て推測すると、東京タワーは立っている場所から北西の位置にある。

・東京タワーと自分との間には、右手に増上寺の大きな門が見えている。

 

どうでしょう?

こうした情報を自分で読み取ることができたら正解はかなり近いです。

果たしてⒶ~Ⓔのどの地点に立ったら、この写真のような風景が見られるでしょうか?

 

今回のワークショップでは、親子で話し合いながら場所を特定する、ということをやってもらいました。

 

 

 

実はこの思考の進め方はいわゆる「論理的思考力」と同じです。

 

複数の根拠を元に結論を導く。

「なんとなく」という勘で決めるのではなく、なぜそう思うのか、ということをきちんと理屈づけて説明することがこの「ポジショニングゲーム」で必要になります。

 

今回参加してくださった組のうち、お父さんからはこんな感想をいただきました。

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最近では、GPSが発達している関係で、自分で地図上で場所を特定するという作業は日常生活では無いのではないでしょうか?

 

そんな現代社会だからこそ、「地図から情報を読み取る」というワークが新鮮に映り、楽しんでいただけたのかもしれません。

 

 

また、もう1組の親子のお母さんからは次のような感想をいただきました。

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わが子であっても、成長すると個性が出て、モノの考え方も親とは違ってくるのは当然です。

 

成長すればするほど、幼い時ほどなんでも話すということは少なくなりますから、意外に親はわが子の「モノの考え方」については知らないものです。

 

余談ですが、帰宅後、私の小1の息子にこのゲームをやらせてみたら、きちんと方角などの根拠を話しながら、正解を言い当てました。

 

私自身、一人の親として、

「ウチの子、意外に物事を順序だてて考えられているな」

ということに驚かされました。

 

今回のこのワークショップでは、「場所を特定する」という行為を通じて、わが子の口が開いたことで、お母さんにも発見があったようです。

 

「たかが地図、されど地図」

 

身近だけど、地図には、地図を通して様々な発見がある、という不思議な力があります。

 

今回のワークショップのお話、次回につづきます。

 

(ポジショニングゲームの答え・・・Ⓓ)

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林 大岳

地図の力で「考える力」を伸ばす 地図育®コンサルタント フィンランドの教育思想に感銘し、地図を持って進んだ自身の経験を活かし独自の教育メソッドを開発。 2児の小学生の父親として多くの教育情報に触れ、300件以上の 書籍や文献、関係者への取材を敢行し知見を蓄える。 1972年生まれ東京出身。 ワークショップデザイナー オリエンテーリング・インストラクタ

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