地図でわが子の論理的思考力が身に付く意外な理由

論理的思考力、というとつい最近まではビジネスパーソンにとっての必要なスキル、というイメージでした。

平日夜や休日にビジネススクールに多くの人が通い、キャリアアップするための自分の武器として学ぶ人がとても多いです。

(私もビジネススクールに通った者の一人です)

 

 

論理的思考力とは「物事を筋道立てて、論理的に考える能力」のこと

「頭の中でぐちゃぐちゃになっている知識や情報を整理し、自分の考えとして1本にまとめる力」と言ってもいいでしょう。

 

 

では、論理的思考力が身に付くと何が良いのでしょう。

 

まず、

①無駄や失敗の少ない行動を選べるようになります。

 

何も考えずに、行き当たりばったりな行動をとってしまったことで、

無駄な出費をしてしまったり、余計に時間がかかってしまった経験ありませんか?

 

正しい道筋を前もって考えておくことで、

・無駄なお金や時間を使わずに、

・自分の希望や求めている結果に最も近い形でたどり着くことができる。

のです。

 

 

②人を気持ちを動かし、思い通りに物事を進められるようになります

感情論でなく、しっかりと裏付けのある理屈は聞き手を納得させます。

納得できると相手の気持ちは動きます。いわゆる”共感”という状態です。

そして、あなたに共感することで一緒に行動してくれる仲間として、時にサポートしてくれたりするのです。

 

 

③自分の意見を否定されてもへこまなくなります。

議論をしていて、自分の意見が通らないと、人格を含めすべてを否定されたように落ち込む人がいます。

こういう人の場合、自分の意見が「通るか/通らないか」、0か1かの判断基準しか持っていないため、否定されるとすべてを失ったような気持ちになるのです。

 

しかし、論理的に考え、話せるようになると、話の全体の中で、どの部分が否定されたのか、どこがどのように納得してもらえなかったのか、より細かく捉えることができます。

 

そうしたら、次回までに相手が納得できずに突っ込まれたところを補強すれば良い訳で、無駄に落ち込む必要がなくなります。

 

もし、相手が頭ごなしに否定をしてくるような人だったら、

一体あなたの意見のどの部分に納得がいかなかったのか説明を求めることが出来ます。

 

 

このように、

 

頭の中を整理して自分の考えをまとめ、相手にもわかりやすく説明することで、

ムリ、ムダなく、自分のやりたいことを、やりたいように自信をもって進めるスキル

 

これが論理的思考力なのです。

 

 

 

■小学生にも必要な論理的思考力

この論理的思考力、実はビジネスパーソンだけに必要なものではありません。

 

中学校受験では、論理的思考力を問うような問題が出題されますし、

2020年から改革される新しい大学入試では、論理的に物事を考え、きちんと伝えることが求められる記述式問題が増えます。

 

受験だけではありません。

 

大人になれば、文化や価値観が異なる人々と関わることが出てきます。

それは日本国内だけではありません。

世界各国のまだ知らない人と絡んで仕事をしてくる機会も出てくるでしょう。

 

そんな時に

 

頭の中を整理して自分の考えをまとめ、相手にもわかりやすく説明できる

 

という論理的思考力のスキルを持っていることが異文化とのコミュニケーションでも大きな武器になるのです。

 

2020年からは大学入試だけでなく、小学校にプログラミング教育が必修化されます。

プログラミング教育で教えようとしていることの1つもまさにこの論理的思考力です。

 

 

論理的思考力は特殊能力ではありません。

 

トレーニングして習慣化できれば、誰にでも身につけることが出来る「考え方」のスキルなのです。

 

 

地図で身につける「論理的に考える」という思考の癖

実は地図でも論理的思考力を身につけることは出来ます。

 

どういうことでしょう?

 

 

ちょっと想像してみてください。

 

 

あなたに突然一枚の地図が渡されたとします。

そして、とにかくあるところに向かってください、と言われたとします。

 

あなただったらまず何をしますか?

まずは、いま自分が地図上でどこに立っているのかを確認しようと思いますよね?

 

そして、

 

まずは周りを見渡して、

・左右前後にどんな建物やお店があるのか、道がどっちの方向に進んでいるのか、をといった複数の位置関係を確認

してから

 

・地図で同じ位置関係にある箇所を探す

 

こうして地図上で自分の現在地を特定するのではないでしょうか?

 

 

 

実はこの、「現在地を特定する」行為自体が論理的思考力を使っていることになるのです。

 

 

どういうことでしょうか?

 

先ほど、まずはあなたは複数の位置関係を確認」するはずだ、と書きました。

 

 

論理的思考力を使って自分の考えをまとめる際、必ず複数の理由をその根拠にします。

なぜそう考えるのか、1個ではなく、複数の理由を積み重ねて、一つの考えとしてまとめます。

 

そうでなければ、考え方に偏りが出ますし、偏りがあれば説得力にかけるからです。

 

もうおわかりでしょう。

 

「複数の位置関係」から現在地を特定する行為は、論理的に「複数の理由を積み重ねて自分の考えをまとめる」行為と、頭の使い方がまったく同じなのです。

 

私の友人で、約束の時間に遅刻してきた方いました。

 

その方は待ち合わせ場所に来るのは2回目なのですが、

「前回来たときに目印として決めておいたコンビニのお店を間違えた」というのです。

 

でも、よくよく聞いてみると、当人は「セブンイレブンを曲がる」ということだけを覚えていて、見つけたお店が本当に自分が目印として決めていたお店かどうかはまるでチェックしていなかったのです。。

 

たった1つの理由だけに頼ってしまったために間違ってしまったケースです。

 

地図を持って歩く、という行為は、常に現在地を確認しながら進む行為です。

 

 

だから、

地図一枚持って歩くだけで、論理的思考能力が鍛えられるのです。

 

 

ナビに頼っていては絶対にできない頭の使い方です。

 

そして、ナビが普及している現代社会では、子どもたちが地図を持つ機会が昔にくらべて圧倒的に減っています。

 

 

たった地図一枚持って歩くだけで、子どもたちに論理的思考力が身に付くことが出来ると知ったら、

あなたの地図への見方が変わりませんか?

 

 

たかが地図、されど地図

 

 

地図には子どもたちを成長させてくれる力が秘めているのです。

 

地図育では、こうした地図を持って歩くイベントを企画して「学びの場」として提供しています。

 

 

あなたもお子さんと一緒にトライしてみませんか?

 

 

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折江 晃

地図育®コンサルタント(1972年生・男)。 一人でも多くの子ども達に、「自分の人生を自分で切り開く楽しさを実感して欲しい」という思いで、地図育講座・ワークショップを主宰。 小学4年生のときに、北欧生まれの競技スポーツ、オリエンテーリングに出会い、運動は苦手でも、地図の読解力、判断力、忍耐力などを発揮することで好成績を残せる点に魅了され、高校時代まで続ける。 大学卒業後、広告会社に就職。長年マーケティング業務にたずさわる中で、競技オリエンテーリングで培った「自分で考えて行動する力」がビジネスや人生に応用できることを実感。 この経験を自身の子育てに活かすために、地図を通じて「自分で考えて行動する力」を育むオリジナルメソッド『地図育®』を開発。全国の児童に普及する活動を展開中。 1972年生東京都出身・在住。明治大学政治経済学部卒業。小学生の女児・男児の父親。 【保有資格】 ・ワークショップデザイナー ・オリエンテーリング・インストラクタ 【連絡先】contact@mappower.jp

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