今日はたとえ話から始めます。
一つ想像してみてください。あなたはお世話になった方のご自宅を訪問することになりました。
途中でデパートに立ち寄り、手土産にケーキを買うことにしました。
A店「このレアチーズケーキがオススメです。理由ですか?私が食べて、何となくそう思っただけです」
B店「このレアチーズケーキがオススメです。理由ですか?このチーズケーキを作ったパティシエは、フランスの超一流店で8年間修行した後、銀座にお店を出して超人気店。芸能人や政治家にも人気で、あの北川景子さんも買いに来るんですよ」
さて、あなたならどちらのお店で買いたいと思いますか?
そうB店ですよね。
なぜA店ではなくB店なのか。
それはきちんと「理由」が述べられているから。
A店の場合、店員さんの感想が述べられていますが、そもそもこの店員さん何者?
どれだけチーズケーキに詳しいかわかりませんし、もしかしたら自分のお店のケーキしか食べたことなくて「美味しい」といっているかもしれません。
なによりおススメする理由がはっきりせず、「何となく」としか言っていません。
こんなお店のおススメ信用できますか?本当においしい出来ないですよね。
一方でB店。
パティシエのプロフィールが立派で、腕は確かであることがわかります。
しかもその実力で、人気店ひしめく銀座にお店を出して成功していること、
お忍びで、有名女優までもが買いに来るくらいですから、間違いなく美味しいに違いない。
そんな気がしますよね。
こんな風に、自分の意見を述べるときに、「理由」をつけることはとても大事なことです。
理由をつけて話をすることで、
①自分の話を理解してもらえる
②自分を信用してもらえる
③自分の味方が増える
こんなメリットがあるのです。
わが子にもきちんと「理由」と一緒に話してもらいたいですよね。
地図で歩いたあとに振り返る
「理由と一緒」に話す練習をするには、何かを『振り返る』ことも有効な手段の1つです。
・どうしてそれを選んだのか。
・どうしてそう思ったのか。
そんなことを自問自答してみることも「理由と一緒」に話すことの練習になります。
ただ、小学生のうちは、「自問自答」という言葉自体知らない場合がありますから、何か「振り返る」きっかけを作ってあげることも親の役目です。
地図育では、「地図を持って目的地を目指して歩く」ワークをおこなったあと、必ず「振り返りワーク」を入れています。

目的地に向かうのに「何となく」でたどり着くことはまずありません。
そこには必ず、何かしらの考えや意志が存在するはずです。
『たくさんある道の中から、どうしてその道を選んだのか』
こうしたことを質問することで、子どもは自分の行動を振り返り、
・自分が何を考え、
・どうしてその行動を取ったのか
ということを客観視し、自分のそのときの「意志」を思い出します。
これを繰り返すことで、「理由と一緒に」話すというスキルを自然と覚えていくのです。
まとめ
どうでしたか?
今日は「理由と一緒に」話すことの大事さと、その身につけ方について触れてみました。
何か聞いても「何となく」や「別に・・・」としか言わなかったり、
黙ってしまうお子さんがいたら、是非試してみてください。
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