■学習塾の新しい風
明光義塾が新しいCMをはじめました。
思考力・表現力・判断力を身につけることを目的に、新しい指導法を導入するというのです。
その名もずばりMEIKO式コーチング。
どういうものかサイトを見てみると、こんな内容でした。
自分で勉強して、自力で答えを出したら、
今度はその内容を他人に話してみる。
このことで、「わかったつもり」から本当に「わかった」ことにたどり着く、
このサイクルを指導法として取り入れた、ということのようです。
なるほど、という感じです。
■アウトプットすることの重要性は読書と同じ
このサイトを見て、私の知り合いで、ビジネス開拓アドバイザーの大杉潤さんのことを思い出しました。

この方は、年間300冊、35年間で累計1万冊の書籍を読破する大変な読書家。
数年前には、その膨大な読書量を元に、1冊の本を出版されています。
「入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました」
というタイトルの書籍を出版されました。

この書籍は、大杉さんが2013年から毎日休まずに書き続けている読書コラムが元になっています。
大杉さんは常日頃から、読書もアウトプットをすることで内容が身に付くと言っています。
たとえば、ブログに書評を書いたり、人に話したり。
そうすることで、知識として入った内容が、自分の経験として記憶に残り、自分の本当の血となり、肉となる、というのです。
■地図ではたどった道を振り返り、他人に説明することが力になる
私が学生時代オリエンテーリング部に所属していた時は、競技大会に出た時にコースをまわったら、自分の通ってきたルートを赤線で引き、必ず振り返りました。
そして、同級生や先輩に説明します。
何を目印にして目指し、結果、どうやってチェックポイントにたどりついたのか。
もし想定外で道に迷ってしまったのならば、なにを間違えたのか
こうして振り返ることで、自分の行動の癖や、出来ていること、あるいは出来てないこと、
起こしがちなミスがなど自分で客観視できるようになり、頭の中が整理されます。
さらに他人に話すというアウトプット行動を加えることで、何となく「わかったつもり」であることが、自分自身のこととして「わかる」ようになるのです。
「わかったつもり」からはっきりと「わかる」ようになる
こうすることで、次の大会に出た時に、自分の持っている力を認識し、次の大会の力となるのです。
地図育ワークショップでも、やはり地図を使ってオリエンテーリングをした後は、自分がどういう道を通ってきたのか振り返ることを重要視しています。
こうすることで、参加者、とくに子どもが自分自身をよく知り、出来ているところは自信を持ち、出来ていないところはさらに頑張ろう、と思ってもらうことが狙いです。
たかが地図、されど地図
地図には、こんな自分自身を客観視して、次につなげる力もあるのです。
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